ウィルスの形状
ウィルスの話しばかりでゴメンなさい。しかし、何度も何度も解説するうちに、何か真実が見えてくるかもしれませんので続けます。
ウィルスの形は、どれも基本的には同じようです。遺伝子を含んだ「芯」の部分と外側の外壁があります。遺伝子はRNA/DNAで出来ています。この遺伝子は感染した人間の細胞の核に侵入して、ウィルスの体を作らせる情報源です。こんな簡単な構造だけなので、ウィルスに意志があるとは思えません。外壁には多くの突起があります。この突起が人間の細胞に付着して、細胞内に侵入のです。
電子顕微鏡でウィルスを観察すると、この写真のように大きさと形状が若干異なります。しかし、このわずかな違いが症状の違いになるのです。大きさは、インフルエンザ200μm>コロナ100μm>ノロ80μmです。大きい方が白血球が認識して貪食されやすいのです。
ウィルスの外壁の厚さと芯の部分との比率が異なります。相対的に外壁が一番厚いのがノロウィルスです。写真を見て分かるように、ウィルスの外壁は粘着度が強いのです。特に厚ければ厚いほど粘着度が強いので、ノロウィルスは10個ほどの塊になっています。塊りが大きいので白血球は認識して貪食しやすいのです。
インフルエンザウィルスは一番大きい割には、外壁が薄いのです。結果、人間の細胞に付着することが弱いので、重症化しにくいのです。そのため、動き回っている大きなインフルエンザウィルスは白血球に捕まって貪食されやすからです。
ところが、コロナウィルスはインフルエンザウィルスよりも小さく、ノロウィルスよりも大きいのです。それでいて、外壁がインフルエンザウィルスよりも厚く、ノロウィルスよりも薄いのです。結果、コロナウィルスは小さい状態で自由に動き廻り、人間の細胞に一番付着するのです。コロナウィルスは小さいままで空気中を長時間飛沫し浮遊します。インフルエンザウィルスも個別で飛沫し浮遊しますが、粘着度が弱いのでコロナウィルスよりも感染力が弱いのです。
ノロウィルスはとても小さいのですが接着度が強いので、大きな塊となってしまいます。そのため飛沫感染は少なく、接触感染になるのです。これから考えれば、コロナウィルスが一番感染しやすく拡散しやすいのです。これが現在のコロナウィルス感染症の、増加の理由です。
さらにコロナウィルスが重症化しやすい原因を解説しましょう。インフルエンザ感染の致死率は0.06%ですが、コロナウィルス感染の場合は、2.2%なのです。何と36倍なのです。これにも形態学的理由があるのです。インフルエンザウィルスの場合は、粒子が大きく粘着度が弱いので白血球に次から次へと食べられてしまいます。ところが、コロナウィルスは粒子が小さく粘着度が強いので、寄ってきた白血球にたくさんのコロナウィルスが白血球の体表にたくさん癒着するのです。
白血球には目がありませんから、ウィルスの認識は直接の接触だけです。ウィルスの外壁のタンパク質に接触して認識するのです。ところが、ウィルスの数が多過ぎると、粘着度の強いコロナウィルスは白血球の全身に付着するのです。全身に付着された白血球には問題ありませんが、周囲の他の白血球が『大きなウィルス?』と誤解してしまうのです。当然、周囲の他の白血球が、その白血球を貪食し始めるのです。
白血球の共食いがドミノ倒し的に拡散すると、破壊される白血球が大量になります。白血球には細菌やウィルスを殺害するための殺菌成分があるのです。それが過酸化水素H2O2と次亜塩素酸HCLOです。周囲に過酸化水素・次亜塩素酸が大量に漏出拡散します。周囲の組織や細胞は破壊され炎症が起きるのです。それが重症化の肺炎になるのです。
この現象を抑えるための人体の対策が、免疫抗体なのです。ウィルスの外壁に、たくさんの免疫抗体が付着します。するとウィルスの付着度が低下して、組織や細胞、もちろん白血球にも付着しなくなります。そのお陰で白血球同士の共食いが起きなくなり、ウィルスだけを貪食するので炎症は治ります。
免疫抗体が十分に産生されるまで、白血球の共食いを抑えるためには、白血球の興奮を抑える免疫抑制剤であるステロイドを吸入あるいは注射すれば良いのです。
先日、神奈川県の病院で、ステロイドの吸入剤で処置したところ、コロナウィルス感染の患者さんが3人軽快したのです。現場では喘息発作の状態だったので、たまたまステロイドの吸入剤を使用したのでしょう。これもステロイドによる「白血球の共喰い現象」を鎮めたからです。また、インフルエンザ治療薬であるアビガン単独治療で、感染初期の6割の患者さんがはは軽快しましたが、感染初期ではない4割の患者さんは治りませんでした。しかし補助的にステロイド点滴注射をしたら軽快したのです。これもアビガンの投与する前の「白血球の共喰い現象」がアビガンだけでは、鎮めることが出来なかったからでしょう。
医学会では、免疫が低下している高齢者や病気のある人々が重症化するのだと言っていますが、それは誤解です。重症の肺炎を起こすのは、白血球免疫の過剰反応なのです。何故かと言えば、高齢者や病気の患者さんは、液性免疫(抗体免疫)が低下しているからです。そのため、液性免疫をカバーするために、白血球免疫が常に興奮状態なのです。ですから、コロナウィルスが重症化するのは、免疫の低下ではなく、免疫のアンバランスが本質です。ですから、白血球免疫の興奮を抑えるためにステロイドを使うのです。
若者や中年の患者さんが重症化するのも、年齢に関係なく、液性免疫と白血球免疫がもともとアンバランスだったからです。
以上の事から、対策として次のように考えました。
❶白血球の体内に存在する「次亜塩素酸HCLO」というウィルス滅菌物質があります。消毒薬として同じ次亜水(次亜塩素酸+水)が販売されていますから、ご購入して空気中を噴霧してください。次亜水を3倍(原液250ppm→80ppm)に薄めて、加湿器や噴霧器に入れ、室内や仕事場に設置してください。コロナウィルスについては空気中に飛沫侵入すると、3時間ほど浮遊していますから、常時噴霧してください。
❷外出時には次亜水を5倍(原液250ppm→50ppm)に薄めて、携帯用の噴霧器・ミスト器に入れ、時々顔の前に噴霧してください。噴霧した直後に、マブタをパチパチし深呼吸してください。すると、角膜に付着したり呼吸器に侵入したコロナウィルスを滅菌してくれます。次亜水の希釈液が体内に入っても弊害はありません。また、5倍希釈次亜水でウガイされても構いません。
❸新型コロナウィルスは5個前後の塊りで空気中を浮遊します。鼻腔ないや吸気で体内に侵入するばかりだけでなく、眼の角膜にも付着して感染します。ですからマスクばかりだけでなく、伊達メガネやゴーグルで防ぐべきです。
❹もしもコロナウィルス感染の疑いがあった場合には、「白血球の共食い現象」が起きないように、早急にステロイド吸入剤を処方してください。
今回のお話しは、あくまでも私独自の考えです。感染症の専門家でもなくウィルスの研究者でもない泌尿器科医の私が考案したことなの防御するべきです。で信じなくても構いません。いろいろ考えれば考えるほど真実が見えて来るかもしれません。
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コメント
早急なステロイドの吸入が、軽快の早道なのですね。併せて次亜水の使用で予防と。
ウイルスの細かいご説明、勉強になりました。このまま、死亡者が少ないまま落ち着いて行けばいいですね。
先生が仰っていた検査の件も、先生の説通りになっている状況ですね。
先生のご健康をお祈りしつつ、 今後もこちらのブログで勉強させて頂きます。
投稿: にしべ | 2020/04/22 12:44
高橋先生、こんにちは^^
いつも診察やお薬を本当にありがとうございます。
また、コロナでどきどきの日々に、先生のブログは安心感を与えてくだって、どれだけの方が安堵されたり、感謝されていらっしゃるのでは...と感じております。
私もその一人です。
高橋先生、ブログも本当にありがとうございます。
今日メールさせていただきましのは、
先日先生がブログで教えてくださった次亜水の会社へ
お気持ちに甘え、FAXを送らせていただきました。
おやさしい方が折り返しご連絡をくださり、
現状をうかがいました。
容器等の調達が大変だそうですね、
その様な中でも、今週中に送りますよ^^、とおっしゃってくださり
本当に本当に安堵と感謝の思いでおります。
どちらの紹介ですかと訪ねられましたので
馬込の高橋先生です、とお伝えさせていただきました。
快く分けてくださること、本当に有り難いばかりです...*
先生、本当にありがとうございます(; ;)
先生の分が手に入らなくなってしまったら、、
それだけが心配です...(; ;)
気をつけますね。
また先日は義姉が結石でお世話になりまして
ありがとうございました。
義姉もまたあらためてご挨拶へ伺いたいと
申しております。
やはり結石はそのままという事で
納得したようです^^;
高橋先生はやはり真理をついてらっしゃるわ。と今頃申して
おります(パンチの気分、私)
コロナが落ち着きましてからになってしまうと思いますが...
申し訳ありません、またよろしくお願いいたします。
先生、どうかお気をつけてお過ごしくださいませ。
私たちも先生の教えを無駄にしないよう
気をつけたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
追伸♪
先生の真根っこをして、携帯用スプレーでもシュッと
もやっております*^^*もうお守りとも化しております!
柳瀬
【回答】
手に入って良かったですね。
何とか皆んなで乗り越えましょう。
投稿: 柳瀬 | 2020/04/22 18:05
最近ノーベル医学賞を受賞しているフランスの医師が、コロナウイルスにはHIVの構造が含まれているとおっしゃっているのですが、自然環境でありえるのでしょうか?
【回答】
当然です。
あらゆる生命体は、共通のタンパク質やアミノ酸やシステムがあるのに決まっています。
投稿: イノマタ | 2020/04/24 20:32