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体内の次亜塩素酸

新型コロナウィルスを滅菌するための消毒液、次亜水(次亜塩素酸)は、実は体内で作られているのです。それは白血球、特に好中球の中で作られているのです。下記が研究者の文献です。

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Wbcjiasui  人体の白血球は、細菌感染から人体を守っている。細菌が体内に侵入すると、はじめに好中球と呼ばれる白血球細胞が、感染部位に集まり、細菌を貪食、殺菌する。この過程は、我々の細菌に対する最初の生体防御系となる。好中球は、細菌を貪食作用により細胞内に取り込むと、NADPH オキシダーゼの機能がオンになり、酸素からスーパーオキシドが生産される。スーパーオキシドはそれ自体細菌を撃退する強い酸化力を有するが短寿 命である。多くのスーパーオキシドは、不均化反応により過酸化水素となる。このようにして生じた過酸化水素は、好中球の別の酵素の反応に利用される。その酵素は、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)と呼ばれ、過酸化水素と塩素イオ ンから、次亜塩素酸(HClO)を生成している。次亜塩素酸は、非常に高い抗菌作用を有していることが知られていて、 これにより侵入した細菌が撃退される。このように、MPO が作り出す次亜塩素酸は、好中球が細菌を攻撃するための 重要な武器になっている。次亜塩素酸は、塩素系漂白剤の主成分であるが、興味深いことに我々の体内でも合成され、 細菌と戦っているのである。

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Wbijiasui 白血球である好中球の体内で、外敵微生物であるバイ菌やウィルスを察知すると、スーパーオキサイドと次亜塩素酸の両方が合成されて、バイ菌やウィルスが殺菌されるのです。次亜塩素酸がウィルスを殺してくれるのに、白血球がウィルスを退治してくれるとは、私は思ってもいませんでした。なぜなら、白血球だけでウィルスを殺害できるのであれば、免疫抗体は必要がありませんよね?

免疫抗体が必要なのは、白血球だけではウィルスを十分に殺害できないばかりだけでなく、逆に病状が悪化するのです。好中球はバイ菌を貪食し殺害は容易にできます。当然、バイ菌よりもはるかに小さなウィルスは簡単に貪食・殺害できます。バイ菌1個しかし、ウィルスはバイ菌よりもはるかに小さく、1μm(マイクロメートル1,000分の1mm)の細菌の1,000分の1(nmナノメートル)の大きさです。バイ菌1個=ウィルス1,000個〜1,000,000以上の数になります。ウィルスを貪食しても、白血球の周囲にはウィルスが無数に集合して、白血球を一般体細胞と誤解して、白血球の中に侵入します。

Wbijiasui2 ウィルスの塊りと誤解した周囲の白血球たちが、被害にあった白血球をいっせいに貪食・殺害しようとするのです。その誤解した白血球たちも、さらに周囲の白血球たちに貪食・殺害されようとするのです。この誤解現象がドミノ倒し的に次々と起きるので、白血球が体量に殺害・分解・爆発します。

Wbcjiasui2 すると、白血球内の攻撃物質、次亜塩素酸HClO・過酸化水素H2O2・スーパーオキサイドO2‾が体量に放出・拡散します。これらは全てバイ菌=細胞を殺害するので、周囲が極端な炎症を起こすのです。それがウィルス感染による肺炎・髄膜炎・心筋炎・敗血症なのです。

では、この現象を抑えるためには、どうすれば良いと思いますか?想像できるでしょう。ウィルスで過剰に興奮している白血球を鎮めて上げればいいのです。それが副腎皮質ホルモン=ステロイドなのです。ステロイドで白血球の興奮を抑えれば、ドミノ倒し的に共喰いをしなくなり、それでいて確実にウィルスを貪食・殺害してくれるのです。

それよりも第一は、空気中に存在する新型コロナウィルスを生体内と同じ次亜水を噴霧して殺害すれば良いのです。吸気で次亜水を吸微量な塩素と入しても、周囲に水と酸素と体液が存在しますから、ウィルスがいなければ、ただの水と微量な塩素と塩分になるだけです。

【参考】
好中球における次亜塩素酸合成機構の解明
 藤井 浩
奈良女子大学 研究院 自然科学系 化学領域

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コメント

次亜塩素酸が実は体内で作られている事に驚きました。
職場でも、ようやく次亜水の加湿器を見かけるようになりました。
職場の上司に対しては、失礼ながら何と遅い対応かと思いました。
高橋先生のブログをコピペし早急に加湿器の設置をお願いしてみましたが、気が遠くなる程に時間がかかりました。

今回のコロナで私は(私たちは)何を悟れば良いのだろう?と、考えています。

これから日本は、ますます貧富の差が激しくなっていく事でしょう。
最早、自分の収入だけで食べていける気がしないのです。

私は故田中角栄先生のお膝元の貧しい農村の貧しい農家の生まれです。
私が子どもだった頃、今から50年程前には「結」という制度がまだ存在していたように思い出されます。
両親も祖父母も曽祖父母も金銭ではなく「労力」を
「労力」を返していました。
今、ハタと思うのはそもそも何かを返して貰おうなんて思っていただろうか?と、いうことです。

高橋先生はこれだけの情報を日々、無料で発信されていらっしゃいます。
周囲からの感謝がないわけがありませんよね。
いざという時はたくさんの「ありがとう」を言われる人が生き残っていく時代に、ますますなっていくことでしょう。

人間は基本的には他人から必要とされ、心からの
「ありがとう」が有れば生きていける生き物なのだと、私は思っています。
両親も祖父母も曽祖父母も常に貧しかったですが、周囲から必要とされ常に幸せそうな人たちでした。

「もし、今回生き延びられたら、お前はどう生きて行く?」
そう、問われている気がします。

投稿: | 2020/04/18 13:46

こんにちは、初めまして。初めてブログを読ませていただいて凄く心に響くコメントでしたのでお返事を僭越ながら書かせていただきます。自分は神奈川県で鍼灸整骨院をさせていただいています。主に難病の患者様を専門にみさせていただいています。本当に今回のコロナのことで自分や自分たちは何を悟り学ぶのでしょうか?これからはますます貧富の差が進み思いもよらない日本に変化していくようになっていくのだろうと思います。これから先の日本は昔のように困っている人に手を差し伸べる、というとおこがましいですがこれが当たり前になってくる世の中にまた戻っていくことを願っています。長文失礼いたしました。
回答
神様の人間に対する試練でしょう。
人間は必死になって対応しなければいけないのです。
頑張りましょう。

投稿: 林 | 2020/07/21 10:02

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