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新型コロナウィルスの重篤者の年齢傾向 コロナウィルス#6

インターネットのニュース記事に次のようなデータが記載されていました。

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中国で新型コロナウイルスに感染し、死亡した人は高齢者に集中している――。1月30日までに亡くなった213人のうち、地方政府の発表や報道で、年齢や性別などがわかる54人分の個人データを朝日新聞が集計した。平均年齢は70歳で、65歳以上が約8割を占めた。専門家は抵抗力の弱い高齢者に対する周囲のケアが必要だと指摘する。

 中国政府は25日以降、死者の数などを発表しているが、それぞれの属性は明らかにしていない。朝日新聞は地方政府などが個別に発表しているデータを集計し、年齢や居住地、症状などがわかる死者の状況を調べた。

 54人のうち最年少は、感染者が最も多い湖北省武漢市から70キロ離れた天門市の31歳女性、最高齢は武漢市の89歳の男性2人。65歳以上が42人を占めた。新型肺炎については、中国当局も高齢者ほど感染による重症化のリスクが高いと指摘しており、それを裏付ける結果だ。※※※※※※※※※※※
この記事で分かる様に、新型コロナウィルス感染の重篤者は、65歳以上の高齢者が罹患するのです。一般的に高齢者は免疫力が低下するからだと思われています。しかし、肺炎は実は過度の免疫反応なのです。例えば、死んでいる人にコロナウィルスを浴びせても、肺炎にはなりませんよね?生きているから、肺炎になるのです。その理由は白血球が主役の細胞性免疫が過剰反応なのです。

では何故、白血球が過剰興奮するのでしょう。その理由は、抗体が主役の液性免疫が年齢とともに低下するからです。抗体の生産量が少ないと、白血球が主役の細胞性免疫をコントロールができないからです。ある意味で、白血球をコントロールできない自己免疫疾患なのです。治療としては、白血球免疫の抑制剤であるステロイドを使用すれば、改善するでしょう。

Menekiglaf

その理由を私の考えた年齢に応じた免疫の活性度を表したグラフで解説します。青い曲線グラフが抗体免疫(液性免疫)で、赤い曲線グラフが白血球免疫(細胞性免疫)を示しています。青年になるまでに両方の活性能力は高くなりますが、中年を過ぎると、どちらも下降低下します。しかし、システムが複雑な液性免疫は、年齢とともに急に下降します。細胞性免疫は、本能的な免疫なので、液性免疫ほど低下しません。すると、互いの免疫にある程度ギャップが発生するのです。すると、ウィルス感染しても、抗体免疫(液性免疫)がなかなか対応できないので、中枢神経は白血球免疫(細胞性免疫)に指示を出し続けるのです。その結果、まるで自己免疫疾患のように「肺炎」になってしまうのです。専門用語でサイトカインストーム(サイトカイン放出症候群、、生理活性物質による嵐)と言います。サイトカインとは生理活性物質の総称です。コロナウィルスは恐らくサイトカインの放出を過剰にさせる性質があるのでしょう。

ですから高齢者になる程、この現象が起きやすくなり、結果、高齢者の感染者が重篤になるのです。対策としては、ウィルスに効果のない抗生剤・抗菌剤を処方して、白血球と常在菌を抑えてあげるのです。そうすれば、白血球の過剰な興奮が抑えられ、その間に抗体免疫の効果を待つ時間を確保するのです。インフルエンザもSARSも今回の新型コロナウィルスも、白血球を興奮させて、ウィルスが繁殖しやすい環境を作っているのかもしれません。

 

 

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コメント

お世話になります
先生のこの論文、厚生省に発表していただき全国の医師会
に通達すれば、ワクチンや薬が無い今の時期には
最高の治療でしょう、感染した患者も安心だと思います
それにしても毎日毎日感染が拡大、横浜から都心へとは行かないことを祈るだけです
エイズやエボラの薬品で良くなったのもこの理論でしょう!

投稿: けんじ | 2020/02/07 17:59

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