患者さんへの説明書
オシッコ関連の病気の患者さんに、必ずエコー検査を行い、その写真の解説を白紙の用紙に書いてお渡ししています。しかし、解説しながら記載していますから、きたない字でグチャグチャなので、申し訳ないと思っていました。そこで、イラストと専門用語を程度記載した用紙を作成しました。
イラストで示すのは超音波エコー検査の側面像です。上が男性で舌が女性の画像です。排尿障害の後遺症としての所見を記載しています。実際の患者さんから得られた所見に丸で囲みます。
これで病気の原因が、もう少し理解しやすくなるでしょう。一般的な医師は、患者さんが自覚していない排尿障害を原因と考えていないのです。排尿障害があるのは、男性であれば前立腺肥大症だけだと思い込んでいるのです。前立腺が大きくなければ、若い男性であれば慢性前立腺炎、高齢者であれば神経因性膀胱と診断されるのです。
ご婦人の場合は、過活動膀胱、間質性膀胱炎で、この場合には、同じく神経因性膀胱と診断されるのです。本当にワンパターンの診断なのです。医師としては、とても悲しいです。
さらに排尿障害が原因の関連痛についてのイラストを作成した用紙も作りました。脊髄神経回路の中で、本来の神経ルート以外の他の神経ルートにシナプス結合してしまい、予想外の症状になるのです。膀胱や前立腺の症状が、足の痛み、陰部の痛み・痒み、冷え性、胃の痛み、胸焼け、首の痛み、手の痛み・痺れ、舌の痛み、尿臭・幻臭などの多様な症状になるのです。
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コメント
40歳男です。先生のブログでいつも勉強しております。
最近おしっこが近くなってきており、排尿障害が進んできていますが、まだ薬を使うほどではないと思います。
トイレの頻度は睡眠中に起きるのは1回、日中は8回/日前後です。
排尿障害を悪化させないためには水分摂取の制限ぐらいでしょうか?お薬以外で他にあればご教示願います。
【回答】
ブログに記載しているように、排尿障害は自然体ですから特にありません。
投稿: 大和 | 2020/01/27 21:31