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前立腺ガンの微量治療

前立腺ガンは、男性の更年期を過ぎると、男性ホルモンが10%〜40%低下します。それをキッカケに前立腺の細胞が『ホルモンが少ない!何とかしなければ!』と危機感を感じるのです。そこで、自分たちが男性ホルモンを作ればいいのだろうと、正常の前立腺細胞から前立腺ガン細胞が生まれるのです。その根拠が、前立腺ガンを治療を繰り返すと、男性ホルモンを自らが作る悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンになってしまうのです。

Crpcilast_20191221092001 前立腺ガンに対して、従来の治療だと、男性ホルモンが徹底的に下げられて、前立腺ガン細胞はバタバタとたくさん死にます。生き残った前立腺ガン細胞が当然ながら『攻撃をされている!』と認識します。すると、殺されるガン細胞の数がどんどん増えるので、対抗処置として生き残ったガン細胞が、細胞分裂を頻繁に行い細胞数を増やすのです。細胞分裂をすればする程、「突然変異」が生まれます。その結果、ホルモン治療も抗ガン剤も効かない「去勢抵抗性前立腺ガン」に変身して、患者さんは殺されてしまうのです。

それを避けるために、ガン細胞に気付かれない治療をします。それが私の行う微量治療です。

①エストラサイト(得寿獲ら再度)
女性ホルモン+抗がん剤です。
前立腺ガンは男性の細胞ですが、女性ホルモンの受容体レセプターが存在します。前立腺ガン細胞も女性ホルモンで殺されるのです。男性ホルモンが下がったと認識しないで、殺されるのです。
抗がん剤は毒薬ですから、ガン細胞は直接障害を受けます。その結果、ガン細胞が死ななくても免疫システムに認識されて、免疫細胞に処理されるのです。
正規の処方:毎日4カプセル
☆微量の処方:(1週・2週・1月)に1回1カプセル

②イクスタンジ(良く蘇鍛寿)
新しい前立腺ガンの治療薬です。
この特徴は前立腺ガン細胞の中で、男性ホルモンを作らせてない作用があるのです。これを利用すれば、悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンを抑えるのです。
正規の処方:毎日4カプセル
☆微量の処方:(1週・2週)に1回1カプセル

③ザルティア
前立腺肥大症の排尿障害の治療薬です。
細胞内の一酸化窒素NOの分解酵素を抑制して、細胞の緊張をゆるめる=リラックスさせる薬剤です。緊張すると、ホルモン治療や抗がん剤治療に対して適格に防衛するでしよう。リラックスさせて防御させないのです。
☆処方:①と②の同日に1回1錠

④メトグルコ(メトホルミン)
インスリンの効果を高める作用のある糖尿病の治療薬です。
インスリンの高い人はガンで、死亡する確率が1.2倍になるのです。その理由は明確には判明していませんが、インスリンが細胞のブドウ糖をエネルギーとして取り入れさせるので、ガン細胞が活性化させるのかもしれません。

⑤大豆イソフラボン
サプリメントとして有名な大豆イソフラボンです。
疑似性の女性ホルモンの作用を持っていて副作用はありません。女性ホルモンの受容体スイッチを刺激するので、ガン細胞を不愉快にさせます。

⑥タガメット
昔からあるH2ブロッカーの胃潰瘍の薬剤です。胃液分泌細胞を抑える作用がメインですが、さらにビックリする作用があります。皮膚のオデキを消去させる作用もあるのです。オデキ=腫瘍=ガンと考えて処方するのも良いでしょう。

⑦ビタミンD3
カルシウム代謝に関与する7「骨粗鬆症」の治療薬です。
すべての細胞にはビタミンDの受容体スイッチがあります。免疫細胞にも存在して、ビタミンD3で免疫細胞が活性化することも知られています。またガン細胞にもビタミンD受容体スイッチが存在し、細胞の分化を促進=悪性度を低下させるのです。

世界的に著名な研究者が考案したのであろう、現在のオーソドックスな前立腺ガンの治療は、男性ホルモン低下によるガン細胞のアポトーシス(自滅現象)だけを捉えて考案された治療法です。ガン細胞は生き物ですから、一面だけで治療を考えるのは不十分です。それが去勢抵抗性前立腺ガンの発生なのでしょう。

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