前立腺ガンの本質を考えた治療
前立腺ガンは更年期を過ぎて男性ホルモンが低下したために生まれてくるのです。その根拠は、前立腺ガンのホルモン治療で前立腺ガンを抑え込むと、最終的に去勢抵抗生前立腺ガンが生まれるからです。去勢抵抗性前立腺ガンの細胞は、自らが男性ホルモンを作るのです。したがって、前立腺ガンの細胞は情報を得て、進化・変身する能力のある存在だと思って治療に対処すべきでしょう。
①エストラサイト(女性ホルモン+抗ガン剤)
男性ホルモンを抑える一般的な治療をすれば、前立腺ガンに男性ホルモンを作らせることを促すことになるのです。つまり悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンに変身させてしまうのです。それを避けるために、男性ホルモンを抑えないでそのままにして、女性ホルモン+抗ガン剤で攻撃をかけるのです。男性の細胞である前立腺の細胞にも女性ホルモンの受容体があるので、前立腺ガン細胞はやられます。ただし正当な投与量ではなく、毎日4カプセルを毎週あるいは2週間にたった1カプセルしか処方しないのです。すると、ガン細胞が攻撃されていることを感知しないで治療を無意識に受け入れてしまうのです。そして少量なので、副作用もわずかになります。
②ザルティア
一酸化窒素NOの分解酵素を抑えるクスリです。一般的に尿道の平滑筋を一酸化窒素NOでリラックスさせて排尿をスムーズにさせるクスリです。これによってすべての細胞がリラックスします。ガン細胞を攻撃する時に、ガン細胞が緊張していると過敏になり、攻撃に対して反発や反撃をしようと努力するに決まっています。それを避ける意味で、すべての細胞をリラックスさせるザルティアを処方するのです。
③男性ホルモンの軟膏
前立腺ガンが生まれた原因が、更年期を過ぎて男性ホルモンが低下したからです。前立腺の細胞が自分たちで男性ホルモンを作ろうと考えた結果です。前立腺は内腺と外腺に分けられます。内腺からは主に前立腺肥大症になり、外腺からは前立腺ガンになるのです。発生学的に内腺よりも外腺の方が原始的な細胞です。ガン細胞は酸素呼吸しない極端な先祖返りの細胞ですから、原始的な外腺から生まれるのです。体の中の男性ホルモンが低下したと思わせないために、男性ホルモン軟膏を毎日少量塗ることで、体内の男性ホルモンが戻ったと嘘をつくのです。
④大豆イソフラボン
大豆には糖分と結合した分子量の大きいグリコン型イソフラボンがあるのですが、これは吸収が悪いのです。そこで分解してアグリコン型イソフラボンが有効なのです。その物質の中で効果があるのが、ダイゼインという成分です。この成分が女性ホルモン受容体を刺激して、平滑筋の興奮を鎮める作用があります。ですから、前立腺ガン細胞の女性ホルモン受容体を刺激するので、前立腺ガン細胞も落ち着くのです。
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