過活動膀胱の治療
テレビCMで過活動膀胱について放映されていますね。頻尿・尿意切迫感・切迫性尿失禁の症状で有名な病気が過活動膀胱です。治療薬は、β3作動薬のベオーバ・ベタニスと、抗コリン剤のベシケア・トビエースなどが単独で使用されます。
とても効く人もいますが、なかなか効果と出ない人が3割ほどいるのです。そういう患者さんを医師からは「難治性過活動膀胱」と診断されるのです。
でも、そこには矛盾を感じるのです。なぜかと言えば、過活動膀胱自体が原因不明の病気なのにかかわらず、「難治性…」と診断すること自体が、非科学的、医学とは思えません。あまりにもいい加減な診断と治療ということが分かるのです。
これは例えば、虫歯の対応と同じです。痛いから痛み止めを飲むだけで、痛みがおさまる人はいますが、虫歯の根本的治療をしない限り治る訳がありません。痛み止めだけでも治らない人がいるはずです。そのような患者さんに「難治性虫歯」と診断するでしょうか?
過活動膀胱の原因は、一般的に知られていない排尿機能障害が原因なのです。ですから、排尿機能障害を治療して、同時に一般的な過活動膀胱の治療薬を飲めば、症状は的確に治るのです。
後日、改めて過活動膀胱の治療に関してお話しをしましょう。
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コメント
前に臍炎で先生にご相談し、治った者です。
その節はありがとうございました。
くしゃみの時だけでなく、トイレに行っても
すぐ入り直すことが多く、悩んでいます。
滲みだしているような感じがする時もあります。
婦人科に相談したら、筋肉が衰えて出し切れてない、
しっかり最後まで絞り出してからトイレを出なさいと
言われました。これがなかなか難しいです。
そんな時、病巣が尿意センサーを刺激して頻尿になる
というお話を拝読し、怖くなったりもしています。
水分をとると即トイレに行きたくなることもあります。
過活動膀胱について引き続きお話下さるとのことで、
タイムリーな記事に感謝しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 50歳女性 | 2019/11/23 05:06