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いろいろな患者さん#15 前立腺ガン

前立腺ガンの患者さんが平成30年11月にセカンドオピニオンでお越しになりました。実は平成26年に腰痛がキッカケで前立腺ガンが見つかったのです。全身骨転移のステージ4だったのです。当然、手術や放射線治療は出来ませんから、去勢手術(両側の睾丸除去手術)を受け、ホルモン治療を行っていたのです。

Meta36752 常識的な治療を拒否されて、代替医療の専門クリニックで治療を始めたのでした。しかし、PSA値が次第に高くなり、何とPSA値17,000(正常値は4.0)と非常に高くなりました。そこで、代替医療の主治医から、どういう訳か私を紹介されたのです。

早速、超音波エコー検査と触診検査を行いました。前立腺の大きさは10㏄(正常値20㏄)と小さく、前立腺ガンの陰影も認められません。触診でも前立腺は平らで軟らかで、やはり前立腺ガンの硬結は触れません。結局、骨の転移だけでガンが勢いよくふるまっているのでしょう。

そこで患者さんが拒否されるホルモン治療はせずに、イクスタンジを毎週1回1カプセル(本来は毎日4カプセル)を処方しました。3カ月後に来院しました。PSA値10,296と少しは下がりましたが、まだまだです。そこで、エストラサイトを毎週1回1カプセル(本来は毎日4カプセル)を追加しました。

3か月後、来院しましたが、PSA値12,000と前回とほぼ同じです。そこでガン細胞をリラックスさせるザルティアを処方しました。攻撃されているガン細胞が緊張していると防御反応が強くなるからリラックスさせるのです。毎週3錠です。

更に3か月後、初診から1年後の令和元年11月に来院されました。PSA値は2,100と1年前の8分の1以下まで下がりました。骨転移のPSA値は前立腺ガンの細胞数と比例していると考えますから、前立腺ガンの細胞数が8分の1以下になったと考えることが出来ます。でも、治療する医師サイドもまだまだ戦々恐々です。影は薄くはないので、これからも頑張れるでしょう。

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