« 七転び八起き#11 | トップページ | 比較して分かる前立腺ガンの正体 »

いろいろな患者さん#1

医師として40年も患者さんと接すると、いろいろな患者さんに遭遇しました。そこで驚かされた患者さんをご紹介致します。

先ずは、慈恵医大出身の小児科の医師です。PSA検査で少し高い値でした。慈恵医大で針生検を勧められました。そこで、その先生は針生検を拒否して、インターネットで、私を調べて当院を受診されました。この先生は70歳代後半の高齢者の小児科医で、今も現役でお仕事w頑張っておられていました。

早速、エコー検査と触診検査を行いましたが、ガンの所見は認められませんでした。その後も定期的に診察においでになりました。

Ojiisanpp …しかし、定期的に先輩医師のお顔を拝見する度に、…影が薄く見えるのです。前立腺ガンとは思えませんでした。この先生は当院だけではなく、慢性の肺疾患のために地元の大病院で定期的検査も受けていらしたのです。私の気のせいかな?と思っていました。

しばらくしてから、ご家族からお電話があり、「貧血の原因が分からないので総合病院で検査をしたら、肺に陰影が見つかりました。さらにCT検査で腎臓に陰影が見つかったのです。どのように対処したらいいのでしょうか?」と質問されました。その情報を聞いて、腎臓腫瘍に間違いないと思いました。あの影の薄かったのは、これのせいだと思いました。積極的に治療を受けてくださいとお願いしました。

後日、大先輩の先生はお亡くなりました。ご家族が、ご挨拶にいらっしゃいました。私は奥さまとお嬢さんに陳謝しました。2年前から影が薄く見えたのに、エコー検査で腎臓を調べれば、腎癌を見つけることが出来たのに…_| ̄|○。ところが、お二人は私に感謝されました。「実は父はとても頑固な人間でした。でも、高橋先生の所には喜んで訪問していました。ですから、とても感謝しています。」と言われました。逆に、私はとても恐縮致しました。

それからは、PSA値が高くて影の薄い患者さんに遭遇した場合、前立腺ガンが確認できなければ、必ずエコー検査で腎臓や肝臓・胆嚢を観察しようと思っています。しかしながら、今のところ、そのような患者さんにはお会いしていません。

 

|

« 七転び八起き#11 | トップページ | 比較して分かる前立腺ガンの正体 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 七転び八起き#11 | トップページ | 比較して分かる前立腺ガンの正体 »