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前立腺ガンのステージⅡの見つけ方

Pcastage2 触診で、前立腺が左右対称でない所見を注意深く観察しなければなりません。出っ張りを硬結と呼びますが、その硬結が必ずしも硬くはないのです。❶石のようにゴツゴツしていて硬い場合もあれば、❷なめらかな硬さで碁石のような場合、❸前立腺肥大症のように弾力の場合もあります。❹一番難しいのが、前立腺全体が満遍なく前立腺肥大症の硬さの場合です。

表で分かるように、❷と❸でステージⅡが診断できます。PSA値が高い場合は、必ず触診所見を確認しなければなりません。ところが、最近の若い泌尿器科の医師は、ステージⅠの触診所見では確認できない患者さんは、針生検でなければ確認出来ないので、『だったら、PSA値の高い患者さんは、全員針生検をすればいいんだ!』と思い、全ての患者さんに針生検をするのです。

ところが、針生検で突っついてガン細胞を刺激する行為が、本当に安全なのでしょうか? ガン細胞も生命体です。生き残るために積極的な生命活性を起こす事に決まっています。逆に今までなかったガン細胞の能力が発現します。ガン細胞は単細胞ですから、自分を守る武器を持っていません。出来ることは、ただひたすらに細胞分裂をするだけです。

Crpcilast

細胞分裂の利益は、仲間をたくさん増やすことで、人体の免疫行動攻撃から、少しでも仲間を残そうとするのです。さらに問題が起こるのです。ガン細胞は正常細胞と違って、まったく同じコピー細胞が出来ないのです。染色体の数がバラバラだったりするのです。それが原因で突然変異で、ガン細胞がバージョンアップしてしまうのです。それが去勢抵抗性前立腺ガンCRPC(Castration-Resistant Prostatic Cancer)です。つまりホルモン分泌細胞ではなかった前立腺ガンが、細胞内に男性ホルモンを作れるようになるのです。

これは針生検の刺激ばかりでなく、治療でも同じ現象が起きます。その理由はホルモン薬剤や抗がん剤で、規定の投与量でガン細胞を叩きつぶせば、同じ現象が起きるのに決まっています。でも治療しない訳には行きません。

毎日4カプセル規定量のエストラサイトを1週間に1カプセル〜2週間に1カプセル、すなわち28分の1〜56分の1のごく少量で治療するのです。この位の少量であると、ガン細胞全体が気がつかずに、少しずつ死滅するので、一気に細胞分裂をしなくなるのです。そうすれば、突然変異のリスクが28分の1から56分の1になっても、不思議ではないでしょう。すると、去勢抵抗性前立腺ガンの発現するのは、一般的に5年くらいですが、上手くすれば、単純計算で5年✖️28年=100年以上かかるかもしれません。……これはチョッと大げさですが、少なくても10年以上は去勢抵抗性…の発現を抑えることが可能なのです。高齢者だったら、平均寿命を超えることができるでしょう。

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