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泌尿器科の病気の全体像

Lutstotal_20190909101401 泌尿器科の病気には、数多くの原因不明の病気がたくさんあります。原因不明のまま治療します。でもそれは、根治的治療ではなく、対症療法なのです。実は、根本的原因が患者さんの自覚しない排尿機能障害が原因なのです。患者さんが訴えもしない排尿機能障害を医師が調べもせずに、目の前の症状だけに振り回されて、さまざまな病名・病気が作られるのです。

ここで示した病気・病名は、それぞれ私が何十人も実際に治療して、治した経験のある患者さんばかりです。

排尿機能障害は、患者さんはほとんど自覚していません。病気ではなく体質だと思い込んでいるのです。排尿機能障害が何年も何十年も続くと、膀胱出口が硬くなり、患者さんが自覚するくらいに排尿障害が強く出ます。この時点で、病院にかかると、男性の場合は前立腺肥大症と診断され、ご婦人の場合には、神経因性膀胱と診断されるのです。前立腺が大きくない男性の場合も神経因性膀胱と診断されます。脊髄神経回路を介したさまざまな症状がでると、さまざまな病名が付けられるのです。

排尿障害が強く出ると、前立腺ガンの腫瘍マーカーであるPSAの値が高くなります。ワンパターンの医師は前立腺ガンの疑いと言い、針生検を行い、見つけなくてもいい良性に近い前立腺ガンを見つけてしまうのです。そして患者さんを癌ノイローゼにし、さらにガン細胞そのものにも刺激して、患者さんを前立腺ガンで死なせてしまうのです。

原因が1つなのに、こんなにたくさんの病気になってしまうのは、脊髄神経回路=生きたソフトウエアに依存するからです。情報量の多さによって、ソフトウエアが次々にバージョンアップ(過剰更新)するからです。ただし、そのバージョンアップが、患者さんに警告するだけでなく、苦しめ悩ませるから原因不明の病気になってしまうのです。

排尿機能障害→【無自覚】

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膀胱出口の肥厚➡︎➡︎➡︎膀胱出口の過敏

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       ⬇︎⬇︎⬇︎              脊髄神経回路の工夫

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    排尿障害→【自覚】 ❹過活動膀胱:頻尿・尿失禁

       ⬇︎⬇︎⬇︎                ❺間質性膀胱:頻尿・痛み

❶前立腺肥大症            ❻慢性前立腺炎:痛み・しびれ

❷神経因性膀胱            ❼膀胱疼痛:痛み

❸PSA髙値                 ❽慢性骨盤疼痛症候群:痛み

                                 ❾陰嚢掻痒症:かゆみ

                                 ➓❶カンジダ性膣炎:かゆみ

                                 ➓❷慢性胃痛症:痛み

                                 ➓❸坐骨神経痛:痛み

                                 ➓❹舌痛症:痛み

                                 ➓❺幻臭症:臭い

                                 ➓❻頸肩腕症:痛み

                                 ➓❼四肢振戦:運動神経

                                 ➓❽四肢しびれ:知覚神経

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コメント

高橋先生

 いつも有難うございます。私は先生に診て頂いて膀胱頚部硬化症が2011年に判明しましたが、自分に出た症状を振り返ってみました。
『10歳以前の頃』 先生にお会いした当初は思い出していませんでしたが、恐らく5~6歳の子供にして既に出難い事があり息んで排尿する~残尿があった気がします。また、外で遊んでいて暫くおしっこを我慢したら力を入れても全く出なくなって痛みも酷く、父親に病院に連れて行ってもらい「膀胱炎だね。汚い手で弄っちゃだめだよ。」とお世話になったお爺ちゃん先生に言われた記憶があります。その後、若い時代も余り深く考えないままその症状、まさに体質を抱えて過ごしていた気がします。
 『2005年ごろから』仕事で疲れてはいましたが特に大きな心当たりはない中で、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、憂鬱感に襲われ始め、お決まりの心療内科受診を薦められて鬱病の薬や精神安定剤を暫く服用。特に効果も無い薬は、副作用と説明された排尿困難が辛く通院も1年ほどで止めました。その後自然に体調は一旦快方に向かいました。
 『2010年3月』ある日の夕方、本当に突然、胃に五寸釘を刺した様な激痛でそれは始まりました。胃カメラをしても少しの炎症があるだけ。その夏には激しい下痢と胃痛の繰り返しに変わり、まる1ヶ月殆ど食事らしい食事ができずに15キロ痩せました。発熱・炎症反応も強く不特定多数とのセックスはあったか?とかエイズ検査を薦められたり(受けませんでしたが)など、ヨタヨタになって病院間を駈けずり廻りました。
 『2011年4月』胃腸症状は何故か治まってホッといていた頃、今度は突然の膀胱激痛とポタポタしか排尿できない症状が襲ってきました。近くの泌尿器科を訪ねましたが、細菌感染の跡が見られますね、と抗生剤を半月ほど出されましたが勿論治る訳はありません。熱も続き、ペニスが埋もれて見えないほどパンパンになった下腹部を医師に見せましたが、キョトンとして「もう菌はいないんだけどね」と相手にされません。この頃、『同時多発』していたお袋の「原発性アルドステロン症」(まだ確定はしていませんでしたが)への医師の不真面目な応対で急速に不信感を持ち始めていた事が不幸中ながら幸いして、この泌尿器科医は3回の受診で見切りを付けました。
『2011年5月』下腹部の激痛で中腰になりながらパソコンのキーで確か「膀胱、激痛、おしっこ出ない」など叩き30分位で先生のブログに辿り着きました。書かれている内容を拝見して「たぶんコレだ!」と直感的に確信してホントに痛い中でとても嬉しかったのを覚えています。検査に備えておしっこを溜めるためウーロン茶を飲みながら激痛でモジモジとお尻を動かして馬込まで運転して行き、必死で問診票を書きました。その日から順番に薬やイソフラボンサプリなどを試して頂き、オペもして頂いて一つずつ症状は改善に向かいました。
『私の症状』ペニスの付け根を焼きコテで焼かれるような激痛で1ヶ月は横になって睡眠をとれずデパスを飲んでベッドに座ったまま朝になる毎日、息んでもポタポタ程度のおしっこ、パンパンな下腹部で半分しか見えないペニス、脹脛から足裏へのチクチクした痛み、鉛を抱えたような極端なダルさで坂道を登るのもヨタヨタ(真夏の日、図書館のある通りの下にある駐車場から急斜面を登るのがきつかったです)、頻尿は無いと言うか痛みで尿意は全く感じない状態、などでした。
 その後先生の治療のおかげで人生の危機を一つずつ脱して今日に至ります。本当に有難うございます。
間違いなく、高橋先生の提唱される治療で楽になれる方がかなりを占めると私は感じています。原因、治療法が理にかなっていると素人でも感じる説明をして下さる医師の治療は受ける価値が絶対にあると思います。
長々とすみません。これを読まれた方の治療にもしも少しでもご参考になれば幸いです。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
【回答】
レポート、感想をありがとうございます。

投稿: 金沢のY | 2019/09/12 01:59

NO.38847です。

おかげさまで一日40-50回のおしっこが半減されました。
ありがとうございます!

次回、5月第4週に伺いますが、その折、前立腺 膀胱部のエコー検査をお願いいたします。
回答 視力低下で行なっていません。
また先生のブログでは排尿治療薬としてプロスタール(2錠、癌の場合は4錠)を一押しされておられますが、ハルナールから変更できますでしょうか?
回答 治療の意味が違います。

なお、先生ご推奨の大豆イソフラボン=DR AGLYMAXを1錠、セルニルトン2錠/日を服用しております。

よろしくお願い申し上げます。


投稿: うさぎどし | 2023/05/11 17:19

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