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インプットとアウトプット

Watercycle_20190801102501 人間は、水やお茶やお酒を飲んだり、食事をすることで体内に水分を取り入れます。ある意味で、水の「インプット」です。

逆に体からの水の「アウトプット」は、オシッコ(尿)、汗、ウンコ(大便)、だ液、鼻水、涙、呼気などです。インプットの量=アウトプットの量が原則です。

昔、あるテレビ番組で「バカな医師」が「血液をサラサラにすることで、健康のために毎日2リットル以上の水分を飲みましょう!」と言ったことをキッカケに、日本中の人々が水をガブガブ飲むようになりました。基礎医学から考えれば、血液は内部環境の代表ですから、骨髄や肝機能の異常がなければ、飲む水分に関係なく血液の濃度は常に一定なのです。基礎医学の知識のないバカな医師が、素人的発言をしたために、さまざまな病気で悩み苦しむ人が急に増えたのです。

その頃から、次第に花粉症の人が増えました。また、汗っかきの人も多いのも事実です。いわゆる多汗症です。例えば、350㎖のコップに500㎖の水を注げば、どうなると思いますか?当然、水が溢れ出てコップの周囲を汚しますよね?それと同じなのです。インプットの水分が多すぎると、排尿(オシッコ)や汗や排便(ウンコ)によって体内の水分を調節します。しかし人によってアウトプットの能力は違いますから、正常の手段で十分に水分が排出できなければ、他の方法を創作しなければなりません。それが、アレルギー反応(花粉症・慢性鼻炎・蓄膿症・喘息)や下痢症(過敏性腸症候群)や多汗症やうつ病などです。

何故、うつ病とお思いでしよう?水分の摂り過ぎは、『元気に活発に活動して喉が渇くから』と生体は誤解するのです。過剰な水分摂取を避けるために、活動しないように考えて、脳内で作られている活発の原点である男性ホルモン(テストステロン)を男女ともに抑えるのです。テストステロンは心をポジティブに思わせる働きがありますから、テストステロンの減少=ネガティブ思考=うつ病になるのです。

通称「非細菌性慢性前立腺炎」の患者さんの症状は、頻尿・陰部の痛み・シビレ・かゆみなどですが、8割の患者さんは「うつ病」です。慢性前立腺炎の病気の本質は排尿機能障害ですから、体としてはアウトプットの排尿を避けたいのです。しかし、馬鹿な医師の言葉に振り回されて、水をガブガブ飲んでしまったので、次第にネガティブ思考になり、ついには鬱病になるのです。

ニュースを見ていると、最近の若者が熱中症でバタバタ倒れてしまいます。水分をガバガバ補給しているのに何故?とお思いでしょう。まずは、熱中症は脱水症ではありませんから、水分をたくさん補給しても防げないのです。もう一つ理由があります。日頃から水分をたくさん飲んでいるのでインプットの量が半端ではありません。アウトプットの汗やオシッコが優先されます。水分代謝は本来はもっと微妙で繊細なのです。小腸・大腸から吸収された水分は、血流にのって各種の臓器に配分されます。そして各種臓器の既存の水分を回収して、腎臓でオシッコに皮膚で汗にして排出します。その間に、皮膚も含め各種臓器の細胞外液の水分も新旧交換しているのです。ところが、日頃から水分をガバガバ飲んでいると、体としてはアウトプットだけに専念してしまうのです。そのため細胞外液の水分の新旧交換が後回しになるのです。猛暑で細胞に熱がこもっても、水分代謝が汗とオシッコだけに依存するので、熱のこもった細胞外液を交換できなくなり、熱中症になるのです。

 

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コメント

先生いつもお世話になっております。
最近とても暑くなっており水分補給以外で体を冷やす方法を探しているのですが、
何かオススメの食べ物などありますでしょうか?

アイスやかき氷お手軽なのですが、含まれている水分が多いと思うので
最近は冷凍パインをシャーベット状にして摂取しています。
果物を凍らせて食べるのはそれほど水分摂取を気にしなくてもよろしいでしょうか?
【回答】
量を気にしながら、普通で良いfですよ。

投稿: | 2019/08/02 12:28

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