« 熱中症の誤解 | トップページ | ブラックホールの真実 »

奇遇

今日の面白いエピソードをご紹介します。89歳のご高齢の男性が3ヵ月に1度、一人で当院を受診されています。前立腺ガンのステージ❷で、私のユニークな治療で現在落ち着いているのです。今日もエコー検査と触診でガンの状態を確認しました。当然のように状態は落ち着いていました。

さて、この患者さんが以前に製薬メーカーが主催の静岡で前立腺ガンの講演会に参加しました。その際に隣りの席のご婦人が手を挙げて、いろいろ質問されていました。そこで声をかけたところ、ご主人が前立腺ガンステージ❹で全身の骨に転移しているとのこと。まだ、治療に踏み切れないのですが、体調がとても悪いのでした。下腹部は痛み、オシツコが出にくく、体がむくんで体重が普段の9キロも増えたのでした。主治医に相談しても「前立腺ガンのせいだから」の一点張りだったのです。そこで悩んでいたので、奥様が講演会に参加したのでした。

そこで、患者さんが「東京の高橋クリニックに相談に行かれたら如何ですか?」とアドバイスをしたのでした。それで来院されたのが、前回報告した「隠れた排尿障害で悩む前立腺ガンの患者さん」でした。http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/kobore/2019/07/post-06e9c7.html

ところが、私のことを紹介した患者さんと排尿障害の患者との間には、電話番号も知らないので、相互の連絡コミニュケーションが取れていませんでした。89歳の患者さんが、紹介した患者さんはどうなりましたか?と質問されたのです。

28732ed4e29349b1b7dd4f4bb10371df 経過を説明して、閉塞性腎不全は回避出来たのですよとお知らせしました。お薬を処方して患者さんは待合室に戻りました。そして次にお呼びしたのが、何と!話題の排尿障害の前立腺ガンの患者さんだったのです。奥様も一緒でしたから、「どうりで見覚えのある人だったんだ!」と叫んでおられ、患者さん同士は初対面でしたから、丁寧に挨拶をされていました。

その後、馬込薬局でお会いして、三人で築地に昼食をとりに行かれだそうです。静岡から約束もしないで訪問されてお会い出来るなんて…奇遇と言うのは、本当にあるのですね!

ちなみに、ステージ❹の患者さんも当院で前立腺ガンの治療することになりました。残りの人生を安心して私に委ねるとの事、…私にますます責任がのし掛かるのです。

|

« 熱中症の誤解 | トップページ | ブラックホールの真実 »

コメント

前回報告して頂いた、隠れた尿閉で悩む前立腺ガンの患者さんを読み返しさせて頂きました。
本当に奇遇でしたね。
でも何かホッコリする様なお話で良かったです。
私自身も1日置きに必ずお薬を服用して排尿障害はとても落ち着いていて、家事に仕事に、、、頑張っていられてます。
先生、いつも本当にありがとうございます。

投稿: | 2019/07/29 20:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 熱中症の誤解 | トップページ | ブラックホールの真実 »