老衰
近年の死亡率のトップ3に、久し振りに「老衰」が入りました。グラフの赤い折れ線が「老衰」の推移を示しています。平均寿命が80歳を余裕で超えていますから、不思議ではありませんね。
ところが、昭和10年(1935年)ごろのトップ3にも老衰が入っていましたが、当時の平均寿命が50歳に満たなかったのですから、今から思えば、『…老衰』という印象です。
老衰とは、明確な病的原因がなく、単純に加齢で生体の機能が低下して亡くなられた場合の死亡原因です。1935年ごろの医学と2019年現代の医学の進歩は雲泥の差ですから、1935年当時の老衰には疑問を感じます。
現代の医学でも当時の原因は明瞭には分かっていません。その当時は現代のように細かい正確な検査は行なっていませんでした。そのため、私のように慢性腎不全になっても分からないまま亡くなってしまったり、原因が分からないまま「老衰」と診断しただけでしょう。
また、食生活が現代のように、動物性タンパク質やコレステロールやビタミンやミネラルが豊富に摂取する事が出来ませんでしたから、内分泌臓器が衰えて分泌量が低下すると、肝臓経由でホルモンの原料であるコレステロールに依存することができません。すると仕方がなく、内分泌を刺激するために視床下部が脳下垂体を刺激続けました。脳下垂体から内分泌に刺激ホルモンをいくら分泌しても、内分泌そのものが疲弊していますから、内分泌は分泌しません。すると、視床下部がさらに脳下垂体を刺激続けるので脳下垂体は疲弊してホルモンを出さなくなります。脳下垂体不全症です。脳下垂体は全身の様々な内分泌をコントロールしていましたから、全身の内分泌がダメになり老衰になったのでしょう。
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