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関連痛などの不定愁訴

Sekizui1人間の病気の症状はとても複雑です。その理由をイラストを使って解説しましょう。
各臓器の情報は脊髄に流れ、脊髄はその情報を脳中枢に連絡して流します。脳中枢では先ず初めに海馬が情報を受け取り、脳中枢の各部所に適正に分配処理します。
ここで医師の考え方に誤解があるのです。脊髄は、各臓器から脳中枢への単なる橋渡しに過ぎないと勘違いしているのです。複雑な神経回路は脳中枢だけにしか存在ないと思っているのです。イラストのように脊髄神経は単なる「送電線」だと思っているのです。
発生学的に考えれば、脳中枢も脊髄神経も受精卵の発達過程において、外胚葉が内側に凹みくびれて筒状に変形し、頭部が脳中枢になり、その他の部分が脊髄として同時に形成されたのです。そして各々が成長して発達したのです。ですから、脳中枢にも脊髄神経にも複雑な神経回路が当然のように形成され発達しているのです。脊髄神経回路を単なる「送電線」と見なしてしまうから、臨床現場での複雑な症状を医師が理解出来ないのです。脊髄神経回路もある意味で「コンピュータ」的存在なのです。
Sekizui2
つまり、脊髄神経には脳中枢の神経回路と同じように、入力した情報を患者さん特有の個性的に処理して脳中枢に伝達しているのです。ですから、臓器が病気になって予想外の情報展開をする場合があると、脊髄神経回路はそれまで存在しないソフトウェアを新たに形成して症状を作り出すのです。ある意味で、脊髄神経回路も脳中枢と同じにスーパーコンピュータとも言えます。病気の症状をワンパターンで覚えるのは研修医の頃は仕方がないですが、臨床経験を積むにつれて例外の症状が生まれても、発生学や生理学や解剖学を基本に考え直せば、容易に理解できる筈です。

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コメント

高橋先生
お世話になります。
神戸在住の者です。
昨年、10月診察して頂き、11月に手術の予定でしたが 、体調のせいで延期して頂き誠に申し訳ございませんでした。
先日、先生の本を読んで、排尿障害のことわかりやすく説明しておられ勉強になりました。最近、ネットでも先生と記者とのインタビューを読んで排尿障害の方は本当に多いもんだなぁと感じました。
さて、私の膀胱頸部硬化症の方ですが、薬物療法とニコウェーブを使用し、陰部の疼痛はコントロールできていますが、尿の出方は勢いがさらに弱くなってきている印象です。

一方で、私の体調の方は、お陰様で良くなってきましたので、改めて手術のご予約をしたいのですが、現在、待ちはどのぐらいでしょうか。申し込む際にはお電話でも構いませんでしょうか。御教示の程よろしくお願いします。
★回答
本に関するご感想ありがとうございます。
四月でも手術は可能です。
お電話でお問い合わせください。

投稿: ○○泰則 | 2019/03/24 15:16

昨日受診にお邪魔した36062です。聞きたいことをほとんど聞けずになってしまったので質問させて下さい。
個人的なことですが、頻尿状態で普通に仕事が出来ず会社内で部署を変更してもらうなどしています。会社に報告義務があるので教えてください。
現在の状況は、術後4ヶ月経過で切った痛みが消えつつありが、まだ切った膀胱入り口が違和感あります。排尿は、尿線は細く、排尿までに時間がかかる感じです。トラムセットとロキソニンが効果があるように感じます。ハルナ-ルとベタニスはあまり反応を感じません。ハルナ-ルとベタニスが反応しないなら、ただ傷口患部が修復すれば、改善するのかもと素人として考えて期待してしまいます。手術の際、膀胱入り口上部は残してあるので、頻尿のセンサーがそこにあり、そこを再度切ってしまえば事態は終わるのではと素人として考えてしまいます。逆行性射精は気になりません。体が直れば(頻尿が消えて支障無ければ)元の職場に戻れるようになっています。患部の刺激状態は日にちの経過とともにやわらいでおり、このまま頻尿も消えてほしいと期待している段階です。一方、再度夏頃手術をして、膀胱入り口上部を切除してしまい元の生活(職場)に戻りたい。とも考えています。同じ苦しみのある患者さんが沢山いるのも理解しています。事態を改善できるならできることはやりつくしたいです。今の状態の解説と望めば、再手術も可能か、また、今後患部の回復により尿線が太くなるか教えて下さい。
★回答
前回の手術で、麻酔の効きが今ひとつで、貴方がとても痛がり我慢できない様子だったので手術を中断するしかなかったでしょう。もしも、手術を続けて欲しいのであれば、執刀医に心配させるような態度はダメです。
また、これまでの質問の繰り返しから分かるように、貴方の性格では逆行性射精の後遺症が出たら、その後にクレーマーになる可能性が高いと性格と判断して手術は中断しました。
もしも希望通りの手術を希望するのなら、執刀医に精神的ストレスを与えないような気持ちの良い態度で接するべきです。

投稿: ⭕⭕ | 2019/04/14 09:27

回答ありがとうございました。私は地元の大学病院で水圧拡張をしてこれ以上は良くならないと追い出され、先生のクリックに行きました。最初に診察したときに先生が「医者は患者を選べないけれど、患者は医者を選べるからちゃんと判断して医者を選んだほうがいい。本当に手術を私に委ねられるかちゃんと考えて決めたほうがいい。」とおっしゃいました。私は先生の治療法、技術に賭けました。感謝はしても、クレーマーには絶対になりません。逆行性射精になっても困る年齢ではありませんし、その意思表示もしました。ただ普通に仕事ができる体を取り戻したいだけです。1回目、2回目の手術で麻酔が効きにくい体質であることもこうなると辛いとしか言葉がありません。素人の患者なので、医学のことはわからず直らない原因を先生に聞きたいだけです。先生の書籍にも信頼関係が必要と書かれていました。私は先生の治療に賭けています。3回目の手術も職場復帰が遅くならないように早めにやりたい考えもあります。またご相談させて下さい。よろしくお願いします。

投稿: ⭕⭕ | 2019/04/14 15:19

お世話になっております。

先日診療していただいた際に睡眠時の尿意により、まともに眠れない状態が続いていることを相談いたしました。

薬はユリーフ、ベオーバを毎日二回と、ここ3日ほどはフリバス、ザルティアも飲んでいるのですがやはり睡眠時尿意が強く悩んでます。

術後1ヶ月はかなり調子が良く、快眠でき、強い尿意は1日だけを除くと皆無でした。

それが急に尿意が出てきたというのは不可解で怖くもあります。もしかしたら脊髄のソフトウェアがアップデートされてしまったのだろうかとも思ったのですが、1週間くらいでいきなりアップデートされるというのはどうにも腑に落ちず、他の可能性を考えてみました。

まだ手術の傷が癒えている最中で、一時的に尿意が強く出ているだけで、傷が癒えて安定すれば尿意は消えるのかなと考えてはいます。

こういった状況の場合、先生が施術しておられる仙骨神経ブロックなどはどうなのでしょうか?術後の不安定な時期を乗り越えるための選択肢になりえるのでしょうか? 睡眠があまり取れず、ずっとこのままではまずいと考え、書き込みをさせていただきました。
【回答】
仙骨神経ブロックも一つの方法です。

投稿: イノマタ | 2019/04/18 05:31

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