« 無責任 | トップページ | 記憶術勉強セミナー »

インスリンを分解代謝する臓器は?

糖尿病の自分で行い、20年近くインスリンの自己注射を行なって、血糖をコントロールしていました。ところが、医師会の旅行中に長い坂道を登っている時にすごく辛くなりました。糖尿病のせいかな?血糖はコントロールしているのに?…と思っていました。ある日の朝、鏡で自分の顔を見たら影が薄く見えたのです。『俺の命があと半年?』に見えたのです。至急に血液総合検査を実施したら、慢性腎不全が判明したのです。
血糖値を正常値よりも低く抑えていたのに何故?と思いました。その半年前の医師会の勉強会で、血糖値が低くなり過ぎると、糖尿病が悪化するという最新情報を得たのです。その理由は明確にされていませんでしたが、…『何だよ!』という思いでした。

その後、インスリンは腎臓で代謝分解されるので、腎臓が悪化するとインスリンが代謝されないので、血液中のインスリン濃度が高くなり、結果として低血糖になるのです。

しばらくしてから、思い付いたことがありました。インスリン注射で血液中のインスリンが高くなり、腎臓に負担をかけたから腎臓がダメになったのでは?と思ったのです。インスリン注射をすればするほど腎臓に負担をかけて腎不全なったのでは…今まで自分が行なってきたスタンダードの治療を一生懸命に行なってきたことが裏目になったのです。

その証拠に、インスリンの使用量が増えれば増えるほど、腎不全になる患者さんが増えているのも事実です。グラフで分かるように、年を追うごとに糖尿病性腎症が増加しています。これを見て、現代医療に問題があるのでは?とは思わないでしょうか?

糖尿病で重要なのが膵臓から分泌されるインスリンです。
インスリンは、細胞がブドウ糖をエネルギーとして利用する際に、必要なホルモンです。

正常であれば、膵臓から分泌されたインスリンは、肝臓で分解れるグループと、血液に乗って全身の細胞に仕事をして後に、腎臓の糸球体で分解されるグループに分けることができます。
ところが、糖尿病でインスリン注射をされる場合は、全て腎臓で分解されるのです。これは周知の事実ですが、ここに糖尿病患者さんの多くに慢性腎不全患者さんがたくさん生み出される原因があるのかもしれません。なぜなら、腎臓は体内の老廃物を排出する臓器であつて、ホルモンを分解するために特化した臓器ではないからです。

8d9ddb1794d64490b199928f7d5872ce
慢性腎不全の原因となる病気が、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、そして糖尿病性腎症です。
過去のデータから観ると、慢性糸球体腎炎がとても多かったのに、今では逆転して、糖尿病性腎症がはるかに多くなりました。その割合は、40%越えです。時代とともに糖尿病患者さんが増えたから、おのずと糖尿病性腎症が増えたと思われているのかも知れません。しかし、それは表面的な判断の可能性があります。

Dmtherapy
糖尿病の患者さんでインスリン治療をしている割合が、ほぼ2割です。
内服治療は、昔は、インスリンを大量に分泌させる薬剤スルホニル尿素剤が主でした。その次に出たのがインスリンの感受性を高めるもの、ブドウ糖の吸収を引き延ばすもの、最近ではブドウ糖を腎臓から排泄させるものと変わって来ました。
Ef858171544d40b48d111d022fb41b4c
お気付きのように、インスリンの分泌を高める薬やインスリン注射は、その分解に当たる腎臓に負担をかけるに決まっています。10年、20年継続すれば、分解する腎臓の糸球体が疲弊して、当然のように糖尿病性腎症になっても不思議ではありません。

血糖を左右するのはインスリンだ!
→インスリンを高くすれば血糖は下がる!
→だからインスリンの分泌を促す薬やインスリンを注射すればいいのだ!
、という短絡的な治療で糖尿病性腎症が増えていったのではないでしょうか?
自分の体験を基に思い付いた糖尿病性腎症の原因です。あくまでも私の思い付きですから、真実かどうかは私も断定できません。

7c10ae05dbd44abd93b02d0772976236
最近では、インスリンに頼らない糖尿病の治療を唱えている医師もおられるようです。参考にご覧になったらいかがでしょうか?

|

« 無責任 | トップページ | 記憶術勉強セミナー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 無責任 | トップページ | 記憶術勉強セミナー »