健康のあり方
人間は歳を重ねる毎に体力がなくなり、身体のあちらこちらの動きが悪くなり、病気にもなり、最終的には、癌、心筋梗塞・脳梗塞などの病気や転倒事故やインフルエンザによる肺炎などであの世に旅立ちます。
この世界で死なない人はいません。ところが、ヒトは死ぬ事を恐れおののくのです。死を回避することはできないのですから、せめて天寿を全うできるように努力しましょう。
そのためには、いろいろな要素を考慮しなければなりません。
①老化現象
②遺伝的体質
③体力の低下
④食生活
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①老化現象
細胞には各臓器によって寿命が異なり、また、分裂の回数も決まっています。したがって、長生きするためには、各臓器の負担を軽くし、分裂の回数を少なくして、細胞の寿命を延ばすことです。
例えば、アルコール中毒の患者さは、アルコールの解毒で肝臓に負担をかけますから、アルコール性肝炎→肝硬変→肝細胞ガンになってしまいます。脳細胞が少なくなり、大脳皮質の萎縮が起こり、認知症が進みます。喫煙が多ければ、肺の細胞や気管支にダメージを与えますから、慢性呼吸器疾患になります。暴飲暴食を続ければ、脂肪肝→慢性肝炎→肝硬変→肝細胞ガンになります。何事もほどほどにするべきです。
②遺伝的体質
産まれたら必ず両親の血を引継ぎます。その際に遺伝する病気があります。
例えば、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、慢性肺疾患、乳ガン、前立腺ガン、前立腺肥大症などです。
したがって、血族に以上のような病気があれば、その病気になる確率が高くなります。
私の父は、糖尿病が原因で動脈硬化→脳梗塞をなり、1カ月後に亡くなりました。私も糖尿病の体質を引継ぎ、糖尿病を発症しインスリン注射で血糖を下げました。しかし、長期間下げ過ぎて、逆に腎臓が悪くなり、腎不全をなってしまいました。また、インスリンは腎臓で分解されます。長期間インスリンを注射することで、分解の負担を強要した腎臓が疲弊して腎不全になったのかも知れません。
③体力の低下
定年退職で通勤や営業しなくなると、毎日の運動が極端に少なくなります。そのため、それに応じて体力は低下します。ですから、在職中に万歩計で毎日の歩数を計測し、退職後に毎日同じ歩数を確保することです。
毎日1時間以上ウオーキングすると、認知症の発症危険率が17%低下すると言われています。
④食生活
活動が低下すると、筋力の低下・消費エネルギーの低下が起きます。当然、肉などのタンパク質の欲求も低下し、さらにカロリーも摂取しなくなります。そのため、筋力低下→体力低下→活動低下して、ますます食欲がなくなります。当然、老化現象が進みます。
食事は薬だと思って積極的に取りましょう。
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コメント
朝の珈琲専門店に来られる京大名誉教授は専門は呼吸器ですが、医学全般の知識が必要と、いつも言っておられます。
あらゆる患者さんの話を聞くことが大切と思っておられます。その81歳の先生が高齢になるほど動物性タンパク質が大切で特に牛肉のステーキがいいとのことです。
「肉食べや」と言われます。
京都の医学界の重鎮ですが、どんな人とも気楽に威張ることなく接しておられるのをいつも感心しています。
投稿: 京都在住 | 2018/11/28 08:33