やってはいけない手術(週間現代の記事から)
先週の週間現代の記事で、「やってはいけない手術」という記事がありました。
記事の中に、いろいろな癌との比較が掲載されています。60歳以上の各年代階層において、❌:手術しない方が良いという項目で、前立腺がんはすべて❌でした。
理由は簡単です。前立腺がんの進行度を示すと、ステージⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに分類できます。手術適応がないのは、ステージⅣだけです。ステージⅠ、Ⅱ、Ⅲは手術適応があります。しかし、5年生存率を調査すると、ステージⅣを除いて、健康な人と全く同じなのです。
5年生存率が健康な人とまったく同じなのに、命のためとは言え、後遺症の出現が高い手術をする必要があるのだろうか?という疑問です。命は助かっても、残りの人生を一生涯、後遺症で悩み続けなければなりません。
また、手術ではなく放射線治療があるから、手術をする必要がないという内容です。私から言わせると、針生検で前立腺がんを傷つけまでして、前立腺がんを発見すること自体が寿命に影響するものと思います。
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