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診断基準・ガイドライン・アルゴリズムの盲点

下記は慢性前立腺炎の有名な診断基準・ガイドラインです。
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番号 分類
特徴
尿所見 マッサージ前 マッサージ後
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Ⅰ急性細菌性前立腺炎
特徴:尿路感染症の急性症状
尿所見:白血球 マ前(+/−) マ後 (+) 、細菌 マ前(+/−) マ後(+)
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II 慢性細菌性前立腺炎
特徴:同一菌による再発性尿路感染症
尿所見:白血球 マ前(+/−) マ後(+)、 細菌 マ前(+/−) マ後(+)
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III 慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群
特徴:主な症状として疼痛、排尿症状,および性機能障害
尿所見:
IIIa 炎症性 白血球 マ前(−) マ後(+) 細菌 マ前(−) マ後(−)
IIIb 非炎症性* 白血球 マ前(−) マ後(−) 細菌 マ前(−) マ後(−)
*以前は前立腺痛と呼ばれていた。
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IV 無症候性炎症性前立腺炎
特徴:他の病態のための泌尿器学的評価
(例,前立腺生検,精液検査)中に偶然発見
尿所見:白血球 マ前(−) マ後(+) 細菌 マ前(−) マ後(−)

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これだけ細かく分類していますから、たぶん、適確な診断と治療が完璧と思われるでしょう。
ところが、……治らない患者さんは数多くいます。その理由は、この常識的な分類と、意味のない検査が原因でしょう。
病気の本質を明確に追求もしないで、現在分かっている範囲内で診断基準・ガイドライン・アルゴリズムを作成するので、被害者が発生するのです。

白血球=細菌感染の根拠は、一部の患者さんだけです。ほとんどの患者さんは、白血球≠細菌感染だからです。実は、白血球=慢性的刺激なのです。
身体の中には、そこら中に白血球が待機・存在します。そして怪我をしたり慢性的な刺激を受けると、必ず白血球が出張って集ります。
ですから、白血球が確認されたからと言っても、細菌感染ではないのです。
白血球が多いと、前立腺の中の常在菌に自動的に攻撃をかけます。すると、常在菌は対抗手段として、細胞分裂して数が増えます。前立腺マッサージで尿中に細菌が検出されたから=細菌感染と考えるのは、早とちり、非科学的な判断です。
病気も含め生命現象・自然現象は、巧妙で複雑です。診断基準やガイドラインなどを使って分かりやすく単純化することに無理があるのです。病気の本質を見極めないで、症状と表向きの検査所見を基にした診断基準やガイドラインが、治らない患者さんを量産しているのです。


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