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人生の使命

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患者さんと会話すると思い出すことがあります。

私は以前から、患者さんに「私には、きっといつか罰が当たるだろう」と話していました。病気というものは、患者さんに生じた自然現象です。患者さんが病気で苦しむことが自然体なのです。その苦しむ患者さんの病気の本質を見極め、それを治療して患者さんを救うことは、ある意味で自然破壊になります。自然破壊=神の意に反する行為になります。適確な診断と適切な治療は、神さまから見れば、悪魔の所業です。たくさんの患者さんを助ければ助けるほど、当然、神さまから罰を与えられるに決まっています。

私に課せられた罰は、泌尿器科専門医にもかかわらず、一部の泌尿器科の先生がかかわる慢性腎不全→透析人生です。皮肉と言えば皮肉です。よくあることです。膵臓癌の名医が膵臓癌で亡くなったり、循環器の先生が心臓で急死したり、神さまも冗談がキツイ!キツイ!……週に3回4時間の透析と、着替えと準備と往復の時間が毎回2時間ですから、週に18時間、自由を制限された人生です。

残された命は、残り10年あるかないかでしょう。でも、私は男ですから、人を助ける使命を貫き通すつもりです。そして、死んであの世に行った時、神さまにひと言、言いたいことがあります。「神さまの創った沢山の人間をこんなにもたくさん苦しめて何が楽しいんですか!試練!試練!試練!と、いい加減にしなさい!」と。

難しい患者さんを「気のせい」「お年のせい」「ストレスですね」「更年期障害です」「自律神経失調症ですね」などと診断して、適当に逃げている医師は、ある意味で自然破壊をしないので、神さまからの罰が当たりません。自由奔放な人生を過ごせるでしょうね。

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コメント

罰が当たるのならIPS細胞の山中教授も最たる方ですね。
★回答
iPS細胞が本当に人間にとって非常に役立つのなら、そうでしょう。
しかし、全く見当違いなら、罰は当たりません。

投稿: さらさ | 2018/08/19 19:20

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