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アメリカから来院した若者

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先日、20代の青年が包茎手術を受けに、予約してアメリカから来院されました。

何と!アメリカから車イスで来院されたのです。日本で若い時に交通事故に遭遇して半身不随になったのでした。右足は何とか歩行できますが、左足は委縮して地面につくこともままならない状況です。車イスから降りて、何とか手術台に上がりました。身体障害者2級です。…ちなみに、私は身体障害者1級です。

そんな身体で、わざわざ留学先のアメリカから包茎手術を受けに来たのです。私はビックリです。地元のアメリカで手術を受ければいいと思いましたが、お聞きすると、保険が利かないので、50万円~60万円かかるそうです。それで、わざわざ日本で有名な?私のクリニックにいらしたのです。

人生は本当に皮肉です。例えば、私は泌尿器科の医師で、腎臓の手術も私の専門分野の範囲内です。そんな泌尿器科医の私が、慢性腎不全で透析する患者になったのです。この青年は、若い時にスポーツ万能で、特に走りに関しては自信がありました。そんな彼が歩くのもままならない人生を生涯送らなければいけないのです。神さまは、その人に乗り越えることの出来る試練しか与えないと言いますが、本当に皮肉混じりの試練です。
手術中に、そんな会話をして、「お互いに頑張りましょう!」と、誓い合いました。手術は無事に終わりました。

ただ、幸運なことにアメリカでは、身体障害者に対して、日常生活に関しても、日本と違いとても優遇されているのです。神さまから試練を与えられた選ばれた価値ある人間と思われているのでしょう。また、就職も優先度が高いそうです。

将来、アメリカで著名人になり、昔、日本での私とのエピソードを話してねと約束しました。

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