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関連痛の症状いろいろ

「慢性前立腺炎」や「間質性膀胱炎」と既に診断されている患者さんの多くが抱える痛み症状を「関連痛」と呼びます。次のような症状があります。
①会陰部の痛み②陰茎・亀頭の痛み③睾丸の痛み④膣・クリトリスの痛み⑤肛門の表面・奥の痛み⑥太もも・ふくらはぎ・足の裏の痛み⑦腰の痛み・坐骨神経の痛み⑧胃の痛み⑨舌の痛み⑩首の痛み

【痛み→その他の感覚】に代わる患者さんもおられます。
❶陰嚢の痒み❷膣の痒み❸肛門の痒み❹逆流性食道炎の不快感❺手足のシビレ❻冷え性❼いわゆる自律神経失調症❽顔の痒み❾尿臭、幻臭症➓口渇、口腔乾燥、ドライマウス⓫ドライアイ⓬アレルギー性結膜炎⓭副鼻腔炎

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これらの症状は、慢性前立腺炎や間質性膀胱炎と一見関係がないと思われてしまう症状です。患者さんが担当の主治医に頻尿や残尿感などの泌尿器以外の症状を訴えても、「関係ありません!」「気のせいです。」と即答されてしまうのです。主治医は理解出来ないからです。
このイラストは、健常な脊髄内の神経伝達を示しています。膀胱三角部や前立腺が得た情報を脊髄を介して上位・高位神経に伝達します。複数神経の接合はシナプス結合と呼びます。
例えば、膀胱三角部や前立腺が受けた刺激を電気エネルギー情報として脊髄中枢に伝達します。脊髄内で上位神経にシナプス結合を介してリレーします。脊髄内の真っ暗闇の世界では、すぐ近くの他の神経のシナプス結合の活動がチラッと光って見えているでしょう。
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ところが、排尿障害が治らず、えんえんと繰り返されると、膀胱三角部・前立腺からの情報が膨大になるため指定された上位神経との数少ないシナプス結合では、電気エネルギー情報を十分に脳中枢に伝達することが出来ません。溜まりに溜まった電気エネルギー情報を何とかしなければなりません。
そこで、以前に見たことのある近くの下半身のシナプス結合に、神経末端を伸ばして行くのです。そして、他の神経のペアである上位神経にシナプス結合を作り、電気エネルギー情報を大量に流してしまうのです。その結果、本来、頻尿や尿意切迫感であるべき情報が、他の部位の痛み・痒み・シビレになるのです。

たびたび遭遇する患者さんに、淋病やクラミジアなどの性行為感染症が、抗生剤で治療して治ったにも関わらず、尿道からの膿が止まらない患者さんがいます。主治医が「非淋菌性非クラミジア性慢性尿道炎」と診断します。抗生剤・抗菌剤を何度繰り返し治療しても治らないため、患者さんはドクター・ショッピングされます。そのような患者さんを調べてみると、排尿障害が認められるのです。排尿障害の治療薬と頻尿治療薬を処方すると、尿道の膿(実は尿道分泌液過多症)が劇的に治るのです。
理由はこうです。以前から、排尿障害が潜在していているにも関わらず、本来の症状の頻尿や尿意切迫感がなかったのです。当然、電気エネルギー情報が溜まりに溜まったので何とかしなければと神経末端は思っていたでしょう。そこに性行為感染症で、尿道の痛みと尿道分泌腺のシナプス結合が光って見えたのです。そこで、神経末端の枝を伸ばして、電気エネルギー情報を尿道の知覚神経末端と尿道分泌腺の神経末端に流入したのです。これが原因不明の病気の正体です。

同じような病態生理は、原因不明の慢性前立腺炎、間質性膀胱炎、過活動膀胱、膀胱疼痛症、前立腺症、慢性骨盤疼痛症候群の症状の原因でもあります。

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