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今がベスト

先日の結婚式の来賓挨拶で、東洋英和女学院の担任の先生がお話ししました。その中で、東洋英和女学院の初代校長のお言葉がありました。

Img_0999東洋英和女学院の初代校長のミス・ブラックモアは、卒業に際して以下のような言葉を残しています。

「今から十五年、二十年、三十年ののちにあなたがたが今日のこの時代を思い返して、なおかつ、あの時分が一番楽しかった、一番幸福だった、と心底から思うようなことが、もしあるとしたならば、私はそれをこの学校の教育の失敗だといわなければなりません。
人生は進歩です。今日は昨日よりも良く、明日は今日よりもすぐれた生活へと、たえず前進して行くのが真実の生きかたです。
若い時代は準備のときであり、その準備の種類によって次の中年時代、老年時代が作られていきます。
最上のものは過去にあるのでなく、将来にあります。旅路の最後まで希望と理想を持ちつづけて進んで行く者であってください。」(連続テレビ小説「花子とアン」でも語られています。)

つまり、人生は過去よりも現在、現在よりも未来がベストなのです。何故かと言えば、様々な体験と経験を積み重ね努力して人生を過ごしているからです。現在、たとえ病気であっても、健康であつた頃よりも人生の他の分野は豊富である筈です。血液透析をしながら難病で苦しむ私も、患者になって患者さんの苦しみや気持ちや立場を身をもって理解でき、より良い治療をすることで沢山の人びとを救うことが出来ています。目の前の悪い事だけを強調しないで、先のさらなる高みを見つめましょう。ある意味「塞翁が馬」とも言えます。


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コメント

先生はあらゆる宗教、思想からニュートラルなポジションだと感じています。常に「諸行無常」で「塞翁が馬」が人生の根本でいらっしゃると思います。
私は大きな禅寺に隣接する小学校に通っていたのでどうしても禅の影響があります。
毎日、寺の境内で野球をして日が暮れるまで遊んでいました。
諸行無常、諸法無我というのが禅の神髄の教えですが、70歳になった今ではそのことが強く実感出来ます。
仏教とりわけ禅は極めてドライな考えを持った宗教?だと思います。
すべての事象は移り行く、ただそれだけのことだと言うのです。
塞翁が馬も今では痛いほどわかります。
寺の先輩である一休さんや道元さんもきっと実感なさっていたことと思っています。
★回答
東洋英和女学院の初代校長であるブラックモア先生はプロテスタントです。
目の前に起きる事すへてが、神さまからの天命・ご依頼・ご指名と考えることが出来ます。
そのご命令に準じてコツコツと生きるしかないのでしよう。

投稿: 京都在住 | 2018/03/18 13:36

3月20日、21日と、こちらは冷たい雨でした。
そして22日の朝も土砂降りでした。

私は大切な人が亡くなり土砂降りの中、駅に向かっていました。

96歳で亡くなられた、その方は
生前、「私が死んでも心配いらん。魂は残るでな。世の中っちゅうもんは必ず助けてくれる誰かがおるもんや。」
と、言われてました。

また、「人生はなるようにしかならん。塞翁が馬や。
毎日を喜んで生きとりゃええ。」
と、よく言われてました。

高橋先生、紙一重のところから戻ってきて下さって
何でしょう?何で「ありがとう。」という言葉しか
ないのでしょう?

水をはった洗面器に乾いたスポンジを入れると一気に
水を吸うように高橋先生のお言葉が体に染み入ります。

高橋先生、戻ってきて下さり本当にありがとうございます。


投稿: | 2018/03/25 14:07

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