千手観音菩薩
先日のクリスマスイブの息子からもらったプレゼントが、モモンガの置物でした。その姿が、体を推してまで頑張る私の姿をイメージしたそうです。
では、私は、自分をどの様にイメージしているのでしょう。体の具合の悪さは、二の次です。自分の仕事、医療に専念することです。原因不明の病気や確立されていない病気の本質を把握することです。現存する、あらゆる手段を講じて診療や治療に当たることです。
それからイメージ出来るのは、千手観音菩薩(千手千限観音菩薩)です。千手観音菩薩の様に、たくさんの手立てを持って診療・治療に専念することです。目指すは千手観音菩薩です。
仏像で千手観音菩薩像には、それなりの意味があります。
あらゆる手段を講じて、人々を助けるのが、千手観音様です。
仏像は一見すると通常の二本の腕以外に道具を持った40本の腕が見えます。 四十ニ手観音菩薩像にしか見えません。ところが、観音様の一本の手が25の機能を持っているので、40×25=1000になるのです。さらに、ひとつの手にひとつの目が付いているので、千限なのです。その目を使って、苦しまれている人の本質を見抜く目です。この手練手管で悩んでいる人苦しんでいる人を手助けするのです。
医師として、悩まれる患者さんの本質を見抜き、治療法を確立しなければなりません。私の手は二本しかありませんが、エコー検査、尿検査、尿流検査、薬剤、サプリメント、リハビリ、手術、残命予想視力などで少しでも千手千限観音に近づくことが、私の使命です。まだまだ、五合目にも到達していません。私の命が尽きる時に、八合目まで到達できればラッキーでしょう。
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コメント
京都の三十三間堂には千手観音様が千体おられます。
おそらくこれだけの千手観音様がおられる場所はないと思います。
子供のころ初めて連れて行ってもらった時にはその迫力に圧倒されました。
自宅から歩いていける距離にあるのですが、この頃はめったに行きません。
毎年恒例の通し矢が成人の日に、ここで行われます。
和弓を射る若い女性の凛々しい姿はいいものです。
先生もお身体が許せば一度ここの千手観音様の迫力を体内に吸収していただきたいと思います。
【回答】
私も慈恵医大の学生の頃、弓道部でした。
慈恵医大と京都府立医科大学との交流戦で、京都と東京を会場に、交互に試合をしていました。
三十三間堂も外見だけ拝観しました。
軒に矢が当たりそうで、通し矢は無理だなと思いました。
投稿: 京都在住 | 2018/01/05 08:59