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重粒子線治療が前立腺癌の保険適応に

朝日新聞デジタルから

厚生労働省の専門家会議は15日、がんの放射線治療の一種「粒子線治療」について、前立腺がんと口やのどの中にできる「頭頸部(けいぶ)腫瘍(しゅよう)」に対し、公的医療保険の適用が妥当だと評価した。厚労相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」が月内にも、正式に認める見通し。

 粒子線治療には、炭素原子を使う「重粒子線治療」と、水素の原子核(陽子)を用いる「陽子線治療」がある。X線を使う従来の放射線治療と比べ、がん細胞を狙い撃ちできる利点がある。費用は300万円前後で、これまで小児がんや筋肉、脂肪組織にできる「骨軟部腫瘍」で保険適用になっている。

 専門家会議は、最新の実績を検討し、有効性と安全性が認められると評価した。前立腺がんでは現在、入院費など一部に保険が適用される「先進医療」として年間約1700人が粒子線治療を受けている。頭頸部腫瘍のうち、口腔(こうくう)、咽喉(いんこう)頭の扁平(へんぺい)上皮がんは対象外となる。
 一方、ほかのがんについては、標準的な治療法と比べて優位性が示されておらず、先進医療としての実施を維持するとした。
 専門家会議はこのほか、緑内障や角膜変性の目を3次元画像で解析する検査法など7種類についても、保険適用すべきだと評価した。
 

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