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過活動膀胱の問題点

Img_0388頻尿や尿意切迫感が強く、思わず尿漏れしてしまうような状態を過活動膀胱と言います。

しかし、この病名は、単なる症状名に過ぎません。何故かといえば、これらの症状があり、原因が不明の場合の病名なのです。しかし、原因が不明にもかかわらず、治療だけがあると言うのはおかしな話しです。ここに医療の現場のいい加減さを感じます。
一般の医師は、詳しく調べもしないで、過活動膀胱と病名だけ付けて、原因を治しもしないで、過活動膀胱の治療薬(ベタニス、ベシケア、トビエース、ウリトス)だけを処方するのです。

過活動膀胱の患者さんの多くに排尿障害が隠れています。ですから、排尿障害を治療の目標して、積極的に治療すべきです。

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このアルゴリズム(診断手順)をご覧になって分かるように、ほとんどが症状のみで過活動膀胱に流れて行きます。例えば、尿路感染症では、ご婦人の自然尿のほとんどに細菌や白血球が確認されます。何故ならば、ご婦人の自然尿は、尿により陰部を洗浄しているのです。陰部には当然ながら、陰部の常在菌や、膣からの白血球を多く含んだ下り物が混入しますから、洗浄尿の検査結果は無意味です。感染を証明するためには、尿道からカテーテルを挿入して採取した膀胱尿でしか判断でません。にも関わらず、簡単な尿検査で、少しでも尿に汚れがあると、安易に膀胱炎と診断して、それ以上の検査をしないのです。

また、このアルゴリズムは症状のみで病気を鑑別しています。これは、医師とは思えない素人的な手順です。もっと、頭を使え!と言いたい!原因を考えろ!と言いたい。泌尿器科の病気と言えば、病気の原因は、感染症、尿路結石、先天性奇形、腎炎、癌、腫瘍、アレルギー、排尿障害しかありません。これらのをひとつひとつ鑑別するべきです。

尿検査で、感染症と腎炎は否定できます。エコー検査で結石、先天性奇形、癌、腫瘍を否定できます。服用しているか否かでアレルギーは否定できます。膀胱に限って言えば、排尿障害しかありません。過活動膀胱と診断する医師は、排尿障害を調べもしないし、調べたとして、軽度の排尿障害があっても「この程度は問題なし!」と自分勝手に診断するのです。オシッコが一滴も出ない尿閉だけが、排尿障害と思っている輩がいるのです。結果、原因不明の過活動膀胱と診断するのです。少しでも、排尿障害があれば、何で排尿障害の治療をしないんだ!

大昔の泌尿器科の病気は、梅毒、結核、結石、癌、排尿障害しかありませんでした。現在、梅毒、結核はほぼゼロ、結石は痛みで容易に診断できます。癌も泌尿器科の一般的な検査で容易に診断できます。一番多いのが、排尿障害です。日本人の40歳以上の800万人がオシッコに問題を抱えているのです。もう少し排尿障害を重視しましょう。排尿障害を治すのが、泌尿器科医師のメインの仕事です。


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