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タガメットの不思議

Tagamet
昔からある胃潰瘍の薬でタガメットという薬剤があります。
H2ブロッカーというひと昔前の薬剤です。
現代ではPPIという胃潰瘍の治療効果の高い薬剤、ネキシウム・タケプロンなどが開発されて、タガメットの出番はなくなりました。

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【参考文献:カレント・メディカル日経BP社】
ところが、ある時、1950ページもある医学書で調べ物をしていたら、尋常性疣贅(イボ)のページに、参考抜粋で示す内容が目にとまりました。タガメット=シメチジンを免疫治療として尋常性疣贅・イボの治療に利用するというものです。イボなどを腫瘤性病変と考え、治療に応用してみようと考えました。この事を知ってから、指にできたタコやイボをはじめ、性病の尖圭コンジローマやボーエン型丘疹症などのイボ病変に使用しました。本来の治療薬と併用して適応外処方すると、効果が出てかなりの確率で消えてしまうことが分かりました。つまり、良性・悪性に関係なく、抗腫瘍効果が期待できるのです。当然、当院で初めて前立腺ガンと診断した患者さんには、必ずタガメットを処方しています。

もう1つのタガメットの応用の考え方として、膀胱三角部が過敏になってしまった慢性前立腺炎や間質性膀胱炎や過活動膀胱の患者さんは、膀胱三角部を膀胱にできた「タコ」と考えるのです。タコの治療薬であるタガメットを処方すれば、膀胱三角部の過敏さを抑えることができるかも知れません。
慢性前立腺炎や膀胱炎で悩まれている方に、試されたらいかがでしょうか?


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コメント

毎日拝見させていただいています。タガメットについてですが、かなり後発品があるようですがやはり先発品の方が効果があるのでしょうか。最近はジェネリックを推奨されるので効果が気になります。
★回答
もう旧い薬ですから、先発品のタガメットでさえもジェネリック製品ということがあります。

投稿: | 2017/11/16 23:08

早速くご近所の先生にこの薬を出していただきます。毎週毎週の偽物膀胱炎に悩まされて、胃の方も悲鳴をあげはじめています。このお薬がどうか救いの神になりますように。
先生の所には来月に伺います。
嬉しいご報告ができたらどんなにかいいことでしょう。

このお薬がサンタクロースのプレゼントになるかもと希望がわいてきました。
先生 ありがとうございます。

投稿: | 2017/11/17 12:17

先生のブログ、自分も病気である泌尿器の事を色々と情報発信してくれていて為になります。
質問なのですが、今の段階で膀胱頚部硬化症の患者さんにもこのタガメットを処方された事はありますか?
あるとしたら、効果の感じはどのようでしょうか?
その後の患者さんの経過もたまにブログで発信して頂けるとうれしいです。
★回答
まだ、処方している人は、イボや魚の目や前立腺ガンの人しかいません。
従来の処方で、まあまあの人が多いので、これからチャンスがあれば処方するつもりです。

投稿: | 2017/11/22 09:48

先生ありがとうございます。
この病気は精神的にもつらい事が多々ありまして…
私みたいに10代からこの病気になってどの病院行っても変な検査されて、逆に尿を沢山だす漢方薬だされて大変な目にもあったり。若くして悩んでる人達に同じおもいはしてもらいたくないなと感じていました。
私のほうは先生のおかげで、尿意の呪縛からだんだんと解放されつつあります。
また情報ありましたらよろしくお願いします!

投稿: | 2017/11/23 08:21

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