牛乳の秘密
骨粗鬆症にならないように、一生懸命に毎日牛乳を飲む方がたくさんいます。その割には、体内のカルシウム濃度は増えずに、骨粗鬆症も改善しません。牛乳に含まれているカルシウムは、なぜ役立たないのでしょうか?
理由があります。牛乳が栄養食品として通用するのは、学童期までです。大人になると牛乳からは栄養を十分に摂ることが出来ません。大人になっても牛乳を栄養として摂取できるのは、地球上の人類で20%だけです。それは、北欧や遊牧民族の一部の人たちだけです。人類のほどんの人は大人になって、牛乳を分解する酵素を持っていないからです。
牛乳を飲んで、お腹がゴロゴロしたり、下痢する人が比較的多く存在します。これは、乳糖不耐症と信じられています。しかし、臨床治験では、乳糖不耐症だという人に、1日1200mlの牛乳を飲ませて、やっと50%の人しか下痢をしないそうです。牛乳ビン約7本分の量です。しかし、1日700ml牛乳ビン4本分では、下痢を起こさなかったそうです。すると、周囲に存在する牛乳でお腹がゴロゴロしたり、下痢を起こす人は、乳糖不耐症ではない可能性が大です。
今の医学では明らかにされていない理由で、牛乳はお腹をゴロゴロさせているのでしょう。
哺乳動物で、大人になっても牛乳が飲めるのは、人間だけです。他の哺乳動物で、成獣がメスのオッパイを吸っている姿を見たことがないでしょう?成獣はお乳を飲むと、本能的に具合が悪くなることを知っているのです。それこそ、乳牛のメスのオッパイを吸っているオスの牛を見たことがありません。
たまに、飼い犬に牛乳を飲ませる人がいますが、お腹を壊すのでダメです。
人間も含め哺乳動物では、大人や成獣は牛乳を飲んではいけないのでしょう。牛乳と言えば、カルシウム、カルシウムと言えば、骨粗鬆症です。高齢者がカルシウム補給のために一生懸命に牛乳を飲んでいますが、牛乳の成分は全く吸収されていないのです。
では、牛乳に代わるカルシウムの多い食品を調べてみましょう。牛乳は100グラム当たり110mgのカルシウムが含まれています。以下は、すべて100グラム当たりのカルシウム含有量です。
❶干しエビ 7100mg
❷煮干し 2200mg
❸桜エビ 2000mg
❹ひじき 1400mg
❺ごま 1200mg
❻小松菜 150mg
❼春菊 120mg
❽青梗菜 120mg
日常生活で手軽に、しかも牛乳以上にカルシウム補充の可能性が高いのが、干しエビ、煮干し、桜エビでしょう。どれも、ホンのひとツマミで牛乳よりもはるかに沢山のカルシウムを補充できます。食卓の上にいつでも摘まめるようにしておくのが良いでしょう。
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コメント
先生お世話になっております。
質問なのですが、フリバスとノコギリヤシは併用は可能でしょうか?
☪️回答
OKです。
投稿: ヤマダ | 2017/10/06 13:00
先生、こんにちわ。牛乳で手作りヨーグルトにした物や、市販のヨーグルトは、原料が牛乳でも、牛乳ではないので、効能があると思えば良いですか?
☪️回答
そう思えばいいでしょう。
投稿: | 2017/10/06 15:29
お返事ありがとうございます。数年前から、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするので、止めて、ヨーグルトにしています。飲みたい時は、少な目にして調整豆乳を飲んでいます。アグリマックスを飲んでいますが、少しなら、豆乳は飲んでもいいですか?
【回答】
牛乳は動物性ミルクです。豆乳は植物性ミルクです。
まったく違うものですから、自由に飲んでください。
投稿: 静岡県 | 2017/10/06 21:29