進化の弊害
【哺乳類の祖先】
私たち人間の祖先、全ての哺乳類の祖先は、6500万年前頃に恐竜が絶滅した後に出現した、ネズミほどの大きさ(250㌘)の小さな生物でした。主に昆虫を餌にして生きていた生物です。
この小さな生き物から哺乳類が進化し、サルになり類人猿になり人になったとされています。
【地学教室から】
この図は、ネズミから人に至るまでの全体像を示したものです。
慢性前立腺炎や膀胱頚部硬化症とは無縁と思われる解説でしょう?しかし、ここに深い本質が隠れているのです。
人は四足動物からサルへ、サルからヒトへと進化しました。
脊椎は、重力に対して平行だったのが、次第に重力に対して垂直になって行きました。
骨格で観察すると、もっと明瞭になります。
脊椎と重力の関係をもっと深く考察したのが、次の模式図です。
四足動物、つまり4足歩行の動物の膀胱周辺の状態を示した図です。
排尿痔の腹圧は脊椎に平行に働きます(白い矢印)。
膀胱内の重力は脊椎に対して垂直に働きます(青い矢印)。腹圧と膀胱内の重力は合力(赤い矢印)なり、この合力は膀胱出口の方向(赤枠白矢印)に一致します。
中途半端な2足歩行の動物、つまりサルの骨格を模した図です。
脊椎は斜めに走り、腹圧も脊椎に平行です(白い矢印)。
膀胱内の重力(青い矢印)と腹圧の合力(赤い矢印)が、膀胱出口の方向(赤枠白矢印)とわずかに一致しなくなります。
2足方向、つまり人の骨格を模した図です。
脊椎、腹圧、重力、合力の全てが同一方向ですが、膀胱出口の方向とまったく方向が異なります。
腹圧・重力・合力の一致した方向に膀胱三角部があります。すごい偶然だと思いませんか?恐らく必然なのでしょう。
以上から、膀胱出口と合力が一致する4足動物が一番排尿が楽で、次に不完全な2足歩行のサルの排尿で、最も最悪なのが完全2足方向排尿だということが分かります。
私たち人は、生まれながらにして排尿障害の素質を持っている構造になっています。ですから、以前に解説した「オシッコの出し方」で示した前かがみになりながら排尿するのが理にかなっているのです。排尿障害が原因の病気で苦しんでいる人は、合力が膀胱三角部に集中しないように排尿するのが理想的だということが理解できます。
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