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一生勉強

Img_0354私も若い頃は、煩悩の塊でした。研修医の頃は、大学病院からいただく給料は1万5000円でした。さすがに、一人で生活出来ませんから、当直のアルバイトをバンバン行っていました。毎月の土日当直と、大学の関連病院で毎週1回の日直をしていました。おかげで、毎月かなりの額のお金を手にしていました。

私は特に趣味もなく、時間があれば、ただひたすら美味しいものを沢山食べ(食欲)、金に糸目をつけずに、本能(性欲)を処理していました。それらが学問欲、研究欲を凌駕していました。なぜかと言えば、臨床現場の忙しさに追われ、ストレス😫の解放のために本能のままの😘 生活を送っていたのです。要するに、私の能力にキャパがなかっただけなのです。

Img_0357本能のおもむくままに煩悩を充実させた結果、糖尿病、腎不全になり、食欲、性欲は完全消失😰 してしまいました。必死に生きることに専念しなければならない状況に追い込まれました。残された煩悩は、医学を含めた物事への探究心、研究心、勉強欲です。私の煩悩は、これら欲だけに制限された結果、一生勉強だけの生活になりました。

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コメント

私も20代30代は煩悩のままに生きていました。
そのことに悩んで禅を学ぶことになりました。
仏教では煩悩即菩提と言って煩悩こそが悟りの材料であると説きます。
親鸞さんは「氷多きに水多し」と煩悩が大きいほど悟りも大きいと言っています。
私もほとんど現在,
物欲や性欲はありませんが、生存欲だけは人一倍強いほうです。
諸行無常、諸法無我とお経のように毎日自分に言い聞かせている私ですが、修行の長さとは矛盾して命の執着からは解放されていません。
70歳になってほんの少しだけ、あるがままに生きられるようになった気がします。

投稿: 京都在住 | 2017/09/25 15:09

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