線維筋痛症
レディ・ガガさんのニュースで知名度が増した「線維筋痛症」について解説したいと思います。
線維筋痛症の症状は、その名から分かるように、全身の痛み症状です。原因不明なので、治療は対症療法だけです。原因を治すのではなく、痛みに対してだけを治療の目的にするのです。
痛みの場所(トリガーポイント)に局所麻酔を注射と、リリカという脊髄神経内のシナプスを抑える薬剤(神経障害性疼痛の治療薬)の服用です。原因不明の対症療法なので、何回注射しても治る訳がありません。
始めの表は、線維筋痛症の症状一覧です。泌尿器科症状があり、私の得意とする神経因性膀胱、間質性膀胱炎、会陰部痛、勃起不全など、すべて排尿障害の症状です。
2番目の表は、具体的な症状の一覧です。
頻尿、残尿感、排尿痛など膀胱炎症状があります。それぞれ15%、15%、10%です。線維筋痛症の患者さんのうち、少なくても10%〜多くても40%で、平均で25%もの患者さんに膀胱炎症状があることになります。かなりの確率です。
問題の神経は、単なる信号伝達の装置でしかありません。例えば、電話が繋がらない時に、電線が原因と思いますか?普通、電話が故障したと思うでしょう?ところが、線維筋痛症の専門医は、電線のせいにするのです。治る訳がありません。
神経は情報伝達装置であって、痛みの原因ではない。痛み情報を伝達する組織です。一番考えられるのが、病的臓器の負荷による関連痛です。例えば、❶心筋梗塞の左小指の痛み、五十肩、歯の痛みが関連痛です。❷膵臓癌の腰痛・背部痛も関連痛です。❸虫垂炎の初期症状の胃痛も関連痛です。この表から考えられる病的臓器が、膀胱と前立腺と子宮です。これらの臓器の病気を見つけて治療することで、線維筋痛症は治るかもしれません。
一般的な関連痛は、解剖学的・生理学的に決められた特定の臓器➖体表の限定された部分の組み合わせです。しかし、神経の連絡ユニットであるシナプスの発芽率や萌芽率の高い人が、全身の痛み神経ネットワーク、関連痛=線維筋痛症を構築しやすいのです。シナプス結合が多岐にわたり作成しやすい人ですから、頭脳明晰、才能豊かで、運動神経抜群の人が線維筋痛症になるのです。レディ・ガガさんが良い例です。
あくまでも、私の自由奔放な考え方の仮説ですから、......。
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