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認知症と長生き

Img_0295認知症になると、それまで悩まれていた様々な病気の進行がおさまつたり、消えてしまうこともたびたびあります。例えば、癌が進行して抗がん剤治療していた患者さんが、入院中に認知症を併発したため、癌病棟から認知症病棟に移りました。不思議なことに、認知症になってからは、それまでの癌の勢いがピタッと止まりました。そして、癌で亡くなったのではなく、老衰に近い肺炎で亡くなったのです。

Img_0397家族の中に認知症の人がいると、家族みんなが苦労します。認知症の人の言動もそうですが、短命であれば、それほど苦労はしません。何故、苦労するのかと言えば、認知症の人は長生きするからです。つまり、認知症になると、前述したように持病が軽快し、肉体的には元気になるのです。

Img_0311これから分かることは、病気というものは、頭がシッカリしているという事です。正常な頭と、五臓六腑が意思の疎通をしてこそ、病気の症状が出てくるのです。病気とは、そういうものです。

病気の症状がなかなか治らない高齢の患者さんに、しばしば話すことがあります。「病気の症状があるのは、頭がシッカリしている証拠ですよ」と。問題解決にはなりませんが、心の慰めにはなるでしょう。

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コメント

先生のお話は本当に納得のいくことばかりです。私の母も認知症になってからリウマチもよくなり穏やかな日を過ごし、最後は癌も見つかりましたが痛みを感じることもほとんどないままゆっくり意識がなくなり旅立ちました。日頃からの口癖はコロリと死ぬから大丈夫と。まあコロリというわけではありませんでしたが、家族は母らしいと話しております。穏やかに過ごせるなら認知症もありかななんていけない考えでしょうか。

投稿: | 2017/09/10 02:02

高橋先生

 認知症になると、人間を人たらしめるような脳の知的活動はできなくなるけれど、生命維持に必要な命令は維持できていて長生きしてしまう。病気だった部分はそれまでの苦難から解放されたように回復する。という事なのでしょうか。
 人の体は本当に不思議ですね、と最初は感じましたが、現役時代に元気でバリバリ活躍することが日々病気の原因を作り出すと考えれば、当然にも思えてきます。もしも健康法を考えて懸命になるのが逆効果になる場合もあるとしたら、何とも皮肉なことですね。
 

投稿: 金沢のY | 2017/09/15 23:51

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