ロボット支援手術「ダビンチ」
ダビンチそのもののが3億円、人工マジックハンドが一本40万円で10回まで、メンテナンス費用が年間2500万円かかります。
ロボットのセットだけでも、毎月500万円、メンテナンス費用が毎月200万円です。したがって、毎月700万円かかります。
一回の手術が保険請求90万円ですから、採算ベースから考えて、毎月8人以上の前立腺ガン患者さんを手術しないと採算が合いません。手術適応の患者さんは、ステージ❶〜❸の手術をしなくても5年生存率が変わらない前立腺ガンの患者さんです。そのためには、PSA検査でたくさんの患者さんを集めなければなりません。結果、針生検!針生検!針生検!に固執するのです。患者さんのためではなく、自分たちの技術向上を維持するためなのです。
私も外科医ですから、新しい技術を積極的に身につけたいと思います。そのためには、手術をする患者さんを自分のために説得するでしょう。今とは違う私ですから。
ダビンチのある病院は、広告のためであれば、赤字は広告費として処理できるでしょう。しかし、純粋に経営を考えている病院では、必死になって前立腺ガン患者さんを集めるでしょう。
前立腺ガンの患者さんにダビンチ手術を希望される場合には、施設のある病院を紹介しますがネ……。
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