国の貧富差と死因
WHOの発表で、各国の死因を掲示しています。その分析結果でいろいろな事が想像できます。
まずは、世界全体の死因は、
❶虚血性心疾患
❷脳卒中・脳血管疾患
❸肺炎
国の貧富の差で分類すると、
【高所得国】では国民の70%以上が70歳以上迄生存しています。
死因は
❶心筋梗塞など
❷脳卒中・脳血管疾患
❸肺癌
❹認知症≒老衰
❺肺炎
❻慢性閉塞性肺疾患
【中所得国】では、国民の約半数が70歳迄生存しており、慢性疾患が死因の中心ですが、エイズが上位に入っています。
❶心筋梗塞など
❷脳卒中・脳血管疾患
❸慢性閉塞性肺疾患
❹肺炎
❺腸炎
❻エイズ
【低所得国】では70歳迄の生存者は5人中1人程度かそれ以下です。
全死亡の1/3は15歳未満の死亡でした。死因の大部分を感染症疾患が占めています。
また、妊娠・出産時の合併症が死因の大きな部分を占めており、母・児両方の生命を脅かしています。
❶肺炎
❷腸炎
❸エイズ
❹心筋梗塞など
❺脳卒中・脳血管疾患
❻マラリア
総合的に考えると、低所得国は、公衆衛生(ワクチン、抗生剤、環境衛生)の不良と栄養失調によると思われる体力の低下と顆粒球免疫による感染症が大部分です。逆に、高所得国では、高齢者が多いので、老衰と慢性閉塞性肺疾患が多いのが分かります。
肺炎は、低所得国は子供の肺炎で、高所得国は高齢者の肺炎です。
エイズ死因は、貧困による売春などが起因になっているのでしょう。
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