白血球
慢性前立腺炎の患者さんの検査や治療法として、前立腺マッサージがあります。
このマッサージ後に排出した尿に、白血球が認められると、細菌性慢性前立腺炎と診断されます。白血球が認められなければ、非細菌性慢性前立腺炎と診断されるのが現状です。
よく考えてみれば、本当に【白血球=病原菌が存在】するのでしょうか?
ここで白血球の働きについて考えてみましょう。
❶白血球、特に顆粒球は、細菌などの侵入者がいると、それを捕食して殺そうとします。
白血球が細菌を捕食➡捕食し過ぎて白血球が自爆➡自爆した白血球の成分が血流に乗る➡他の場所にいる白血球を刺激➡白血球が現地に集合➡たくさんの白血球が細菌を捕食➡たくさんの白血球が自爆➡エンドレスの悪循環➡︎細菌性の炎症
例として、急性前立腺炎や急性細菌性膀胱炎が挙げられます。
❷組織に慢性的なダメーえジがあると、「細菌が侵入してくるかも知れない」と、組織内に白血球が待機して待っています。時間が長ければ長いほど白血球が集まります。しかし、そこには細菌は存在しませません。ただ、白血球がたくさん存在しているだけです。
転んで額を打撲してタンコブが出来ます。腫れたタンコブにはばい菌はいませんが、注射で穿刺すると、血液と白血球が吸引できます。つまり、タンコブ内には、ばい菌は存在していませんが、打撲の程度が強くて、そも物理的刺激により白血球が集まっていたのです。
要するに、【白血球の存在≠ばい菌の存在】です。【白血球の存在≒ばい菌の存在】です。
前立腺マッサージ後の白血球の存在≠細菌感染症です。前立腺が排尿機能障害で常に物理的刺激を受けていれば、前立腺に白血球が存在しても不思議ではありません。抗生剤・抗菌剤の投与で慢性前立腺炎症状が改善しなければ、白血球が認められても、原因は細菌ではなく、排尿機能障害と考えるべきです。
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