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高齢者の長生きと食生活

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戦後の衛生環境の改善と栄養の改善と予防接種の普及により、乳幼児の死亡率が低下しました。その結果、日本人の寿命が戦後飛躍的に延びたとされています。
しかし、それだけで平均寿命が本当に延びるのでしょうか?乳幼児の死亡率が低下して、母集団の増加だけで高齢者の寿命が延びるとは思えません。高齢者が長生きするから平均寿命が延びるのでしょう。


Img_0142戦前の平均寿命は、男性で46歳、女性で49歳でした。つまり、織田信長の演舞した「人生50年・・・」でした。当時の死亡原因は、結核、肺炎、胃腸炎、脳卒中、老衰が原因でした。それが、最近では、癌、心臓、脳卒中、肺炎になりました。老衰は、最近の長寿のために少し増加していますが、1970年までは、戦前の10分の1まで少なくなりました。
老衰は、ハッキリした原因もなく、寿命だからと思われる死因です。
ハッキリした原因もなく亡くなるというのは不思議だと思いませんか?ここ数年は不思議ではありません。なぜなら、90歳を過ぎた本当の長寿だからです。ところが、戦前は、50歳なる前に老衰で亡くなるのです。これは、老衰ではなく原因不明の死亡と考えられます。

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では、改めて戦前の老衰原因を考えてみましょう。そのヒントは最近問題になっている悪玉コレステロールにあります。
悪玉コレステロール、すなわち、LDLコレステロールは体の全ての内分泌臓器の作るホルモンの原料です。肝臓で10工程を経て合成されています。では、何故に中高年になるとコレステロールが高くなるのでしょうか?明確な理由があるのです。中高年になると、ホルモン特に性腺ホルモン(男性ホルモンと女性ホルモン)が極端に低下するのです。すると、脳下垂体はホルモンを上げるべく、材料であるコレステロールの合成を肝臓に命令するのです。肝臓は中枢からの命令に従ってコレステロールを大量生産するのです。しかし、睾丸も卵巣も加齢のためにホルモンを合成できません。その結果、せっかく合成されたLDLコレステロールは使用されずに、血液中のコレステロールが高くなるのです。10工程も経て合成されたコレステロールをみすみす破棄しません。体表面積の豊富な血管壁に蓄えるのです。それが動脈硬化の原因です。
戦前は一部の階級を除いて、コレステロールを多く含んだ肉はほとんど食されていませんでした。すると、材料が少ないので肝臓でコレステロールは十分に合成できません。脳下垂体はコレステロールが上がらない理由が分かりませんから、「もっと合成しろ!もっと合成しろ!」とひたすら叫び続け命令するばかりです。そのため、脳下垂体はだんだんと疲弊し、疲れ切って次第に命令できなくなります。脳下垂体は性腺を刺激するばかりでなく、他のホルモン合成も命令しています.。下垂体前葉からは6種類のホルモンが分泌されます。成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)、プロラクチン(催乳ホルモン)。また、下垂体後葉からは2種類のホルモンが分泌されます。抗利尿ホルモン、オキシトシン(射乳ホルモン・愛情ホルモン)です。全ての内分泌臓器にホルモン合成の命令ができなくなるのです。そのため命に関わる全ての内分泌が機能不全になり、人は50歳前の若くして亡くなるのです。言い換えれば、脳下垂体機能不全症候群と言えます。これが戦前の老衰の原因でしょう。

現代は食生活が良好で、肝臓で十分にコレステロール合成ができるので、若い内に脳下垂体が過度に疲弊することはありません。肉食の高齢者が健康寿命が長いというのも決して嘘ではないでしょう。逆に完璧な菜食主義の人は、長寿に関しては逆効果だと思います。肉食で問題のハードルは超えることができましたが、さすがに高齢となると、すべての臓器が寿命となるので、近年、長寿の老衰が増加傾向にあるのです。

癌の増加と平均寿命の増加は、ほぼ一致しています。人間は、50歳を超えると、癌になるためのスイッチが入ると思った方が良いでしょう。これは長寿の副産物です。

厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」によると、平成17年1年間の死亡総数のうち、心疾患は17万3千人で16.0パーセントで第2位でした。このうち、心不全が5万6千人で約32%、急性心筋梗塞が4万7千人で約27%、その他の虚血性疾患が2万9千人で約17%でした。更年期を過ぎて過剰のコレステロールが血管内に蓄積され動脈硬化になり、その結果、心疾患が増えるのは長寿の弊害でしょう。

肺炎の死亡率も増えています。一般的に高齢者だから免疫力が下がったためと思われがちですが、それは逆です。高齢になると体力が無くなります。防御のため白血球免疫が過剰反応しやすくなるのです。その結果、チョッとした風邪などで、肺に白血球が出張って来て、肺の常在菌に強く反応して肺炎になるのです。

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コメント

帯津良一先生が会長をなさっている日本ホリステック協会の知人の理事は採食主義は危ないと言っています。
どのような根拠で採食がいいのかわかりません。
人間は本来雑食なのに全く肉食をしないのは不自然だと思います。
日野原先生もよくステーキをめしあがっていたと寂聴さんが書いていたと朝の珈琲専門店で、京大の女医さんから聞きました。
いつも言いますように私の叔父も、ものすごい肉食でした。
戦前のようにカローリーが低く動物性たんぱく質が少なく塩分たっぷりでは長生きできないのは当たり前だと思います。
何かこれ一つをしていれば健康で長寿というのは都合がよすぎると思います。
すべてはバランスの問題だと思います。
禅では常に偏りを戒めています。
諸行無常、諸法無我の法則が常にあると思います。

投稿: 京都在住 | 2017/08/06 08:28

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