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強者と弱者

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記憶に新しい事件で、相模原障害者殺傷事件があります。
そこの職員が、意思の疎通のできない人間は抹殺するべきとして、人を選別して殺人事件を実行した信じられない事件です。そして犯人はドイツの有名なアドルフ・ヒットラーを敬愛していると言うのです。

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強い者が弱い者を支配して、弱者を処理するという考え方は、どのような環境で育つと形成されるのでしょうか?この犯人は、大麻中毒者で社会的には明らかに弱者です。それにもかかわらず、相対的に自分よりも弱者を作り出し、自分勝手な論理で殺人事件を起こしたのです。

あらゆる次元で強者と弱者は存在します。社会的にも、経済的にも、学閥派閥にも、外見的にも、名家の出身にも、能力的にも、あらゆる次元で強者と弱者は生み出されるのです。本来、強者は弱者を護らなければならない存在です。強者は弱者を支配する存在ではなく、弱者を守るべく縁の下の力持ちにならなければならないのです。ウルトラマンやウルトラセブンの命をかけた振る舞いのように無償の奉仕なのです。

才能のある人は、その才能を自分のためだけに使用することが多いのですが、本来、才能は他人のため大勢の人びとのために発揮するものです。神様がたくさんの人の中から、その人を選んで才能を与えたと考えるべきです。その目的は、選ばれた人だけに利益を与えるのではなく、その人が先頭に立って、皆を幸せに出来るからと考えるべきです。

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