頭痛のあり得ない正体

大学の准教授、大学病院分院クリニックの所長で、代替医療の世界で有名な知人の医師から聞いたエピソードです。このクリニックには、どこの病院に行っても原因不明で治らない患者さんが集まる場所です。当時は、予約しても半年待ちの人気クリニックでした。

原因不明の頭痛で治らず困っていた若い男性患者さんがいました。
血液検査や心電図、MRI検査を実施しましたが、明確な原因はつかめません。
そこで、その医師は、他の先生を呼びました。すると、かなりのご高齢のご婦人が患者さんの前に現れました。
知人の医師は、このご婦人にデーターと経過をプレゼンしました。何回かうなづき、改めて患者さんを見つめて、その後しばらく目を閉じました。

そのご婦人が、患者さんに突然尋ねました。
「貴方はマンションの高層階にお住みですね？」
「・・・はい」
「貴方は以前にお付き合いしていた恋人を振りましたね？」
「・・・はい。でも、どうしてわかるのですか？」
「その彼女が、マンションの下から貴方の部屋を怨めしそうにジッと見つめている姿が見えます。」
「かなり恨んでいますよ。」
「この頭痛は、振った彼女の恨みによる生き霊が原因です。」
「すぐ治せます。」と言って、手を何回か動かし、呪文らしき文言をつぶやきました。
「どうですか？」
「エッ！痛みがなくなりま知った！ど、どうしたのですか？」
「生き霊は、お祓いをすることで、元のご主人に戻すことができます。だから、元の恋人に返したのです。しかし、死霊は戻す体がないため、返すことがなかなか難しいのです。生き霊で良かったですね。」

このエピソードをお聞きして、私の前に生き霊が憑いている患者さんが来院したら、・・・治せるかどうか自信が持てなくなりました。

真言（マントラ）を唱えると、生霊は退散すると言います。
光明真言
「おんあぼきゃ　べいろしゃの　まかぼだら　まに　はんどば　じんばら　はらばりたやうん」
不動明王真言
「のうまく さんまんだ ばさらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」