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目には目を歯には歯を

Img_0120_2紀元前1800年前、バビロニアで制定されたハンムラビ法典は、世界最古の法律と言われています。
石碑に、くさび形文字で文章で刻まれています。くさび形文字は、メソポタミア文明由来で紀元前3600年前のシュメール人の使用していた文字です。

Img_0123その中の法律には、「目には目を歯には歯を」という一貫性があります。有名なのが、医師が手術の失敗のため市民が死んだ場合は、医師の手を切断しろという法律です。
この考え方は、5600年以上も前からの人間の考え方です。
世界中のあっちこっちで今も戦争が起きています。その根底には、この「目には目を歯に歯を」という概念が流れています。戦争をしている人間は、5600年前のメソポタミア文明の考え方とちっとも変わっていないことになります。全く進歩がないのです。

Img_0122
ところが、有史以来のこの本能的な「やられたらやり返す」の法律を否定したのが、唯一日本国憲法の第9条です。
暴力には暴力を、力には力を、軍事力には軍事力をという考え方は、世界的に共通の考え方です。先進国も発展途上国も同じです。文明の進歩とは無関係です。
現代憲法の第9条は、世界中で唯一無二の理想的な概念です。難問題を軍事力で解決するのではなく、ものを考える人間らしく、会話とアイデアで解決するための基盤です。この憲法を発案したのは諸説ありますが、マッカーサー配下のGHQの憲法草案スタッフ25人が関与しているらしいのです。米軍スタッフの中に、おそらく理想家が関わっているのでしょう。この憲法のお陰で、日本が理想国家になればと思っていたのかも知れません。

安部さんが、この唯一無二の法律を改正(改悪?)しようとしているのです。小学校の後輩とはいえ、先輩は悲しいです。野党も、森友問題や加計学園問題などのゴシップばかり追求するのではなく、国の進む方向を左右する問題をもっと議論するべきです。

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コメント

よく言われている日本国憲法はアメリカによる押し付け憲法だと言う表現がありますが、これはとんでもない間違いです。
当時日本側から何度も草案を進駐軍の民生局に提出していたのですが、その内容がほとんど明治憲法と変わりがなく基本的人権や民主主義は盛り込まれていませんでした。
あるのはただ国体の護持だけでした。
あきれた民生局は草案をアメリカ側で作りました。
マッカーサーは侵略された場合での交戦権も破棄しようとしたのですが、さすがに民生局の反対があり専守防衛ということになりました。
日本人として当時の日本人の民度や物の考え方が国際レベルに達していなかったのは残念でなりません。(もちろん優れた日本人もたくさんおられましたが)
私の父は進駐軍と仕事をしていたので、よくGHQの支局に行ったり、いつもアメリカ人が自宅に来ていました。
押し付け憲法ではなく、民主的な憲法が日本人独自で作れなかったというのが真相です。(日本人の私としては無念ですが)
日本国憲法は世界に誇れる素晴らし憲法です。
このところ何やら戦前によく似た雰囲気があるように思います。
気が付けば平和を叫べば逮捕される世の中にならなければいいのにと思います。
私にとって進駐軍はドラえもんのポケットでした。
何でも進駐軍に行けば魔法のような物がたくさんありました。
【回答】
詳細をありがとうございます。

投稿: | 2017/07/29 09:04

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