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知識と宗教

Img_0302宗教は、神様のお告げや理念を信用し実践する事です。
例えば、ユダヤ教では旧約聖書とタルムードという教典を中心に、イスラム教では、旧約聖書とコーランという教典を中心に生活します。
キリスト教では、旧約聖書とキリスト様が生きていた頃の足取りやお言葉のエピソードを元に新約聖書が書かれています。
どの宗教も歴史上確認されている教祖は、ユダヤ教では十戒を授かったモーゼ、イスラム教では大天使ガブリエルから伝言を受けたムハンマド、キリスト教ではご存知のキリスト様(弟子のペトロが教祖という考え方もあります。)です。
現代社会の人々は、モーゼにもムハンマドにもキリスト様にも直接お会いしてお話をお聞きすることはできません。各々教祖の能力も人格も何も知りません。ただ後世の人々が記した記述をただ信じるだけです。
ユダヤ教とイスラム教は、神のお告げとそれに基づいた規律や制限に従って、何も考えずにひたすら生活すればよいのです。その結果、社会は安定しますが、低めで社会や経済の発展はなく、発明や発見も極端に少ないのです。
ところが、キリスト教は、旧約・新約聖書は生きる道しるべとして、神様が秘密の多いこの世界を造ったのだから、神様は「後は人が努力して、この世界の秘密を解き明かしてごらん」という考え方なので、キリスト教の信仰圏内では、社会や経済が進歩し、発明発見が数多く生まれるのです。

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医学世界にも同じことが言えます。
過去の有名な医師や科学者や知識人たちが作り上げた知識の集合体が、今の医学知識や専門書です。これらの人々は、宗教の教祖と同じで、人柄も人格も誰も知り得ません。みんないい人ばかりだろうと思うでしょう?宗教の教祖と違って、そうでもないのです。地位や名誉や有名になりたい一心で、データーを捏造したり、他人の業績を盗んだり、それはそれは色々です。何しろ、ほとんどが日本人ではないのですから、日本人の常識をはるかに超える人々が、この知識を作り上げているのです。

例えば、クッシング症候群で有名な脳外科医クッシング医師は、晩年ですが、脳の難しい手術中に突然、メスを患者さんの頭に突き刺して「ダメだ!俺が出来なければ、誰も出来ない!」と言って手術を中断したそうです。当然、患者さんは亡くなりました。
黄熱病で有名な野口英世は、集めた留学渡航資金を芸者遊びの末、一晩で使い果たしてしまい、資金集めに奔走したそうです。また、外人の奥さんに対してDV亭主だったのも有名です。

知識を産み出した人々の人格は別にして、作られた知識は何十年も何百年も経過しています。
そんな有象無象の人々が書いた医学書は、参考にするのはいいのですが、本当にいつまでも信じるに値するかどうかは考えものです。森羅万象は変化します。医学知識の常識も諸行無常のはずです。真理も時代とともに変化します。医師は医学知識をあくまでも基盤にして、あらゆる状況に対処すべきでしょう。
医学の世界も神様から頂いた世界と考えれば、キリスト教と同じく、秘密はもっとたくさんあるのです。新たな事実が発見されれば、今までの常識はひっくり返るでしょう。

例えば、前立腺の針生検がそうです。PSAの検査で高ければ前立腺ガンを疑い、針生検実施してガンが発見出来たら、その病理所見を基に治療法を選択します。この流れは、昔であれば確かに正しいのかもしれません。それは針生検に弊害が全くないという前提と、他に調べる検査法がないという時代の常識です。しかし、針生検で弊害がないとばかりは言えないですし、選択した治療により生涯苦しまれている患者さんも存在します。ガンを見つけて治療したのだから我慢しろと言わんばかりの現状です。今では、針生検をしないで幾つかの検査法を駆使することでガンを確認することも可能です。過去の常識から、飛び出すことは、なかなか出来ません。

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