喜びの対価
商売は、物を売り買いして、その差額で金を儲けます。
株式相場は、株価の上下の差額で金を引っ張ります。
サービス業務はサービスを提供することで、その対価で金を得ます。
医療もサービス業の範疇です。苦しんでいる患者さんの病気の原因を発見し、適切な治療を選択して患者さんから苦しみを解放するというサービスです。今の医師は、その事を自覚、認識していますかね?ただ自分の能力をアピールすることに専念している医師が多いように思えます。
お金には確かに魅力があります。お金があれば、高価な貴金属、豪華な食事、高級車・クルーザー・プライベートジェットの購入、社交界へのデビューなど、華々しい生活ができ、何でも出来る可能性が無限大に増えるようです。お金を稼ぐために、株の売り買いや金の売買を行います。さらには、人を騙したり覚せい剤を売ってまでしてお金を得ようとする裏社会の人も出て来ています。今の社会では、ごく普通のことです。お金を儲けるためたけに特化しているのが現代社会の常識で、多額のお金を稼ぐ人は、社会的地位も高く、セレブと呼ばれます。
しかし、セレブは出身も高貴で、仁徳も優れた人を指す言葉です。自分を喜ばすためだけの金儲け主義者はセレブとは呼びません。大勢の人々を喜ばし、その対価として得るものがお金のあるべき姿です。ただ金儲けだけで得たお金と、大勢の人々を喜ばして得たお金が同じと考えるのは納得できません。
マイクロソフトのビルゲイツは、パソコンのソフトを作り上げたことで、パソコンの可能性を飛躍的に高めました。一部の人にしか使用できなかったパソコンを一般の人々が手軽に使用できるまでにしました。そのお陰でたくさんの人々が喜びました。その喜びとともにビルゲイツには、想像を絶する巨額の収入を得ました。それこそが喜びの対価です。さらにビルゲイツの凄いところは、何兆円もの多額のお金を恵まれない人たちへの施設や団体に寄付しているのです。
金儲け主義の人は、お金を極端に愛するあまり、お金そのものになろうと本能が思うのです。しかし、人間はお金にはなれません。ですから、大金持ちの成り金の人は、その状態がいつまでも続かないのです。
そうではなく、大勢の人々に喜びを与え続ける人は、その対価としてお金が寄って来るのです。でも、巨額のお金にはなりませんがね。良くて小金持ち程度です。私は大勢の患者さんに喜びを与え続けているつもりですが、クリニックの経営状態は、トントンかギリギリです。まだまだ与える喜びが足りないのですね?
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コメント
「お金があったら幸せになれるの?」
「長生き出来たら幸せなの?」
いつだったか高橋先生が、そうサラリと言われ私は長い事
自分の胸にこびり付いてた何かがストンと落ちたように思いました。
理由あって14の歳からずっと、ある信仰をしている私は
信仰をやってない人よりも寿命もお金もきっと授かる、
だってそれを功徳っていうんでしょ?と、頑なに信じてきました。
でも、高橋先生にお会い出来てから宗教観が随分変わりました。
今は万物が諸行無常なり。ありのままを受け入れようと
気持ちが変わってきました。
もしかしたら私の間違った宗教観を修正する為に
高橋先生との出会いがあったのでしょうか?
投稿: | 2017/07/30 17:28