有名な交差点

私の知人の奥様に霊能力がある方がいます。
そのご家族は、渋谷のスクランブル交差点には極力近づかないようにしているといいます。彼女が若い頃、スクランブル交差点を何回か渡りました。
その時にすれ違った群衆の中に、異質な人間を感じることがありました。
外見は普通の人間です。しかし、彼女には見えたのです。その人物たちの目が赤いのです。

彼女に言わせると、目が赤いのは人間ではなく、成仏できない死霊だそうです。目を合わせると、自分のことを気付いてくれた！と喜び、その人に積極的に憑依すると言うのです。だから、渋谷のスクランブル交差点を通過するときには、気になる人がすれ違っても決して目を合わせてはいけません。

渋谷は、読んで字の如く「谷」です。四方を坂に囲まれています。宮益坂、道玄坂、金王坂、八幡坂、南平坂、天狗坂などです。坂が集中する場所には水が流れ込みます。また、渋谷の地下には川が流れています。新宿御苑の下ノ池を源流に宇田川➡︎渋谷川➡︎古川➡︎東京湾に注ぎます。「春の小川」に歌われているのは、宇田川支流の河骨川です。昔から水の流れの集まる所には魂が集まると言います。例えば、多摩川の語源は霊（たま）川です。様々の池や沼地がそうです。大昔は身元の分からないご遺体は、埋葬したり火葬にしないで河川に流していました。河骨川はいかにもという名称ですね。渋谷駅周辺は、ビルが立ち並び、気の流れも淀みます。それに渋谷は若者のエネルギーが集まる場所です。その若いエネルギーを求めて魂が集まるのです。