排尿障害・慢性前立腺炎・間質性膀胱炎の多彩な症状
慢性前立腺炎や間質性膀胱炎を訴える患者さんの症状をまとめると下記の如くです。
●頻尿
●尿意頻拍感
●残尿感
●会陰部(陰嚢と肛門の間)の疼痛
●恥骨部疼痛
●尿線の分裂・噴水状
●尿道の痛み・しびれ・痒み(先端・全体・奥など)
●睾丸が引っ張られる
●睾丸がお腹にくっ付く
●陰嚢がベタベタする
●大腿(太もも)の不快感(しびれ・痛み)
●足の裏の不快感(しびれ・痛み)
●腰痛
●坐骨神経痛
●背部痛
●射精時の痛み・射精後の痛み
●精液がゼリー状
●睾丸の痛み
●陰嚢の痒み
●膣の痛みと痒み
●尿漏れ感覚
●尿臭過敏
●水刺激(水の音・水に触れる)で尿意切迫
●ED(インポテンツ)
この症状からは、下半身であればなんでもありの症状ですね。一見、脈絡のない症状ですが、それなりの明確な理由があります。この状態は、下部臓器から放出されたエネルギーが脊髄を登って行き、花火のように他の神経を刺激しているのです。
その他に、一見無関係と思われる次の症状・体質もあります。
●全身の自律神経失調症状
●汗っかき
●乾燥肌
●風邪を引くと喉がやられる
●口内炎ができやすい
●花粉症かアレルギー性鼻炎がある
●蓄のう症
●ドライアイ
●朝起きれない
●下痢症
●オナラが多い
●うつ傾向
●精液に血が混じる
●陰嚢が痒くなる
●原因不明の慢性胃痛症と逆流性食道炎
●めまいが治らない
●冷え性
●腎盂腎炎
●顔が痒くなる
●過敏性腸症候群
●潰瘍性大腸炎
●線維筋痛症
●シェーグレーン症候群
以上の症状は男女無関係に起きます。
これらの症状を聞いた医師は、そんな馬鹿なと、患者さんは精神的に病んでいると誤診するのです。膀胱や前立腺と神経は脊髄を介してあらゆる他の知覚神経や自律神経と連結しているのです。
この状態を先に花火に例えましたが、花火は一種類とは限りません。写真のいろいろな花火の1つ1つが症状だと思ってください。多彩な花火は綺麗ですが、症状の多彩さは、こころを追いつめるだけです。
| 固定リンク
コメント
愛知の患者Sです
先日は診察ありがとうございました🙇🏻
この病のすべてを花火の写真が余りに妙を得て表しているので、感服しています
(笑い)
投稿: 直樹 | 2017/06/06 14:09
先生
質問です。
診察は今月末の予定ですが、毎日朝夕のリリカで何とか凌いでおります。花火大会が毎日体中を駆けめぐります。薬の副作用で眠いのは良しとしても鉛入りの花火と痛い花火は辛いです。
頸部硬化症が治ればこの症状もおさまるのでしょうか?
【回答】
はい。」
お水も700cc位にしています。
普通に散歩ができるようになれたら嬉しいのですが…。
よろしくお願いいたします!
投稿: やすこ | 2017/06/06 17:41
70歳の男性です。先日かかりつけ医(循環器科)でのエコー検査で、前立腺が2倍くらいに肥大していると指摘されました。PSAの値は、ここ2,3年で上昇してきており、現状4.0前後です。
また7,8年前から陰嚢搔痒症と思われる強いかゆみが頻繁にあり、ずっと悩んできました。そんな中偶然先生のブログで排尿障害と関係があるとの指摘を拝見して、眼から鱗でした。子供のころから少し排尿障害があり、尿の速度はもともと遅く細い方でした。
そこで、早速市内の泌尿器科クリニックを受信してみましたが、「それは皮膚科の症状なので皮膚科に行ってください。泌尿器科の対象ではありません。」との一点張りで埒があきませんでした。ネットで排尿障害と陰嚢搔痒症は関係があるとの指摘がありますと話しても、ネット上の記事は信用できない、と見向きもされません。尿検査、PSA検査料や初診料で2000円ほど支払いました。次回はPSA検査結果報告と排尿速度検査を受けることになっています。このようなこと今後も続けるのは時間や受診費の浪費にならないかとストレスを感じています。午前中であれば予約なしで先生のクリニックを訪問すればいつでも診察していただけるのでしょうか?
よろしくお願いします。
【回答】
世の中には、新しい知識を吸収しようとしない医師が多いのです。
自分の教わった知識以外は、拒否反応するのです。
初めての患者さんは、常に教師のはずです。
午前中だったらいつでもOKです。
ただし、6月13日火曜日は休診です。
投稿: | 2017/06/09 22:03