新しい超音波検査機器
私は、毎日超音波検査を行っていますが、義務で行っているのではなく、ほぼ趣味に匹敵します。超音波検査で得られる情報は、とても貴重なものです。膀胱や前立腺の形態異常で下部尿路の機能異常が推理できます。
今、私が持っている超音波検査機器は、購入してから10年経過しています。10年でメンテナンスの保証が切れるので、新しい機器を購入することにしました。現在の機器は、GE(エジソン創業のジェネラル・エレクトリック)社製で、開業してから三代目の機器です。この超音波機器で毎月50件以上、毎年600件以上、10年で6000件以上の超音波検査をしていることになります。
1代目は、開業当初、東芝製1990年に購入、2代目は、GE社製2000年に購入、3代目は、GE社製3D立体画像機器2007年に購入しました。3代目の機器のおかげで今では、直接立体視しなくても、2D平面画像で立体視を想像できるようになりました。
ある日の夕方、3D超音波エコー検査機器で、妊娠中の胎児の顔が確認できるというニュースを見て、「膀胱内から見た膀胱出口はどのように見えるのだろう?」と思ったら居ても立ってもいられなくなりました。それが3D超音波エコー検査機器の購入理由です。予想通り、膀胱出口や前立腺の形状が手に取るように分かりました。
また、この機器を利用して学会報告も行いました。慢性前立腺炎の所見も得ることができるようになりました。3D立体画像機器はとても高額なので、少し安価な2D平面画像機器で十分です。安価と言っても、税込みで600万円以上です。5年のリースで毎月10万円支払いする予定です。6年目から毎年12万円ずつ支払いが続き、10年目でほぼ終わりです。私も、あと10年診療が続ければ良いと考えているので、この超音波機器が最後になるでしょう。
医療機器は、少しずつではありますが、数年間に1段階ずつ進歩しています。2007年からだと、3段階は進歩しているでしょうから、新しい超音波検査機器のクオリティが楽しみです。クオリティが上がれば、また違う世界が見えるかも知れません。ワクワクです。6月の下旬には設置されるでしょう。新しい機器で得られた画像を後日のブログでご紹介します。
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コメント
仕事で使うにせよ趣味で使うにせよ、新しい道具を
手にする時のワクワク感はたまらないですね。
もうすぐ術後二ヶ月ですが、おかげさまで少しずつ
症状が安定に向かっています。
先輩患者さんの書き込みにもあるように、まさに薄皮
を剥がすように、治っていっている感じです。
計算だと、丁度7月半ば頃で術後三ヶ月検診を迎える
ので、是非その新しいエコー機器で診て頂きたいです。
投稿: NT | 2017/06/09 12:16