逃げるブタ
先日、阪神高速道路でトラックの接触事故があり、養豚場から屠殺場に向かっていたブタのうち、19頭が高速道路に投げ出されました。
成熟ブタもいれば、子豚もいました。別のトラックが駆けつけ、すべてのブタを回収して屠殺場に向かったそうです。
仏教では、意味もなく生き物を殺生することを禁じています。その結果、日本に仏教が伝わってきた時には、肉食を禁じ、肉や魚を使用しない食事、精進料理が出されます。
しかし、歴史的に見ればおかしなことです。何故ならば、仏教の開祖であるお釈迦様は、豚肉料理を食べて、食中毒で亡くなったとされているからです。(日本に伝来した大乗仏教では、ブタの食べるキノコを食べてお釈迦様は当たったと、されていますが・・・。)
高速道路で元気に走っていたブタたちも、屠殺場で食肉に加工される運命です。私たちは、食卓に乗った元気に逃げていた豚の命を食す訳ですから、豚に限らず牛、鶏、魚の大切な命をいただくことに深く感謝して、「いただきます!」と心から唱えたいものです。食事は自分たちの命を維持するために必要な行為です。だからと言って、たくさんの命をむさぼり食べる暴飲暴食は、オススメ出来ません。大食い選手権は、罰当たりになります。
また、あらゆる物に御仏が宿るとされていますから、お米、小麦、大豆、野菜にも命があると考えれば、精進料理や菜食主義であっても、感謝することには変わりません。
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コメント
いつもお世話になってます。
先生って少年漫画ご覧になるんですね。
やっぱり博識な方は趣味の範囲がお広いですね。
投稿: サトウ | 2017/06/11 17:03