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長寿の医学情報

Img_0051インターネット上に、植物食品摂取量とアレルギー疾患について、下記のような記載がありました。

「百万人以上の小児の喘息やアレルギーを調査した国際的な研究で、喘息、慢性湿疹やアレルギー性疾患の罹患率と野菜や穀類などの植物性食品が逆相関する事が報告されています。言い換えると植物性食品の摂取率多くすることによって、アレルギー性疾患の罹患率を下げる事ができます。」

これを読むと、植物食品の摂取量の少なさが、アレルギー疾患の原因の一つのように思われます。
さらに、それを裏付けるように、文章は続きます。

「果物や野菜の摂取を減らすと抗酸化物質の摂取量が減少するために、免疫防御システムが低下します。そのため、大気中から吸入された有害物質に対する感受性が増加してしまうため、喘息症状が悪化する事が推測されています。外気と肺との間に介在する液体は、外気からの酸化ストレスを最初にブロックする働きがあります。これは喘息患者にとって重要であり、気管支収縮、気道粘液、気道過敏性と関連しています。」

さらに続きます。

「1日に1サービング(100g)の果物、2サービングの野菜(140g)しか摂取しない場合、つまり抗酸化物質の摂取量が少ない場合、喘息患者の呼吸状態が悪化する事が報告されました。米国の人口のおよそ半数が抗酸化物質を含む食品の摂取量が少なく、肺の健康に良くない食生活を行っており、特に喘息患者の管理において重要な問題と言えます。
喘息患者において、典型的な欧米の食事の場合、約40%の患者が3ヶ月以内に再発します。しかし、その患者に7サービングの野菜とフルーツを摂取させた場合、再発率は半減し20%になります。」

ここまで読むと、肉類・脂肪分を控え、一生懸命に植物食品を摂取しなければならないと思います。まるで、菜食主義者のようです。ところが、別の見方があります。

Heikinjumyo
日本人が動物性タンパク質を欧米並みに摂取するようになってから、日本人の寿命は他国に負けないくらいに伸びました。つまり、寿命には、昔の日本食だけでは不十分で、動物性タンパク質が必須なのです。
沖縄県では、豚肉をたくさん食べることが慣習でした。動物性タンパク質やコレステロールを老いも若きも大量に摂取していました。そこで、沖縄県の長寿の秘密は豚肉と豚肉の大量摂取と思われていました。

ところが実は、沖縄県では、昔はそれほど豚肉を食べてはいないことが分かりました。こんな記事を見つけました。

「沖縄の伝統的な食生活を全国平均と比べると、豚肉の摂取量が1.6倍と確かに多いのですが、実は海藻類が1.5倍、豆類は2.1倍、緑黄色野菜も1.6倍と植物食が非常に多いのです。……野菜や海藻類が多いということは、それだけこれらに含まれるファイトケミカル(抗酸化物質)や食物繊維も多く摂っているということです。
その上に豚肉の調理法も、ゆでこぼして脂肪分を取り除く方法がとられていることも指摘しています。……」
そして、
「……豚肉をたくさん食べていることが長寿の秘訣なのではなく、良質のミネラルを多く含む水や海藻類、ビタミンやエンザイム、ファイトケミカル(抗酸化物質)を多く含む野菜・果物類も同時にたくさん摂っているから、肉食による弊害が現れにくいのではないと考えています」
実際に、沖縄県の長寿の人たちの食生活は質素なものでした。豚肉は贅沢品で月に1回〜2回取るだけで、当時はお米はほとんどなく、サツマイモ基本に、海藻類とゴーヤチャンプル(苦瓜、豆腐の野菜炒め)で、十分な食物繊維とミネラルを摂取していたことが分かったのです。

Proteinplantmeat
植物性タンパク質(お米、大豆など)と動物性タンパク質の摂取量を比較すると、寿命と植物性タンパク質摂取量は反比例し、動物性タンパク質摂取量は比例することが分かったのです。

Img_0052また最近話題になっているのが、長野県が沖縄県を抜いて長寿の一番になったことです。長野県が長寿対策に考えたのが「減塩運動」つまり塩分制限でした。長野県といえば、お茶の時間にも食べる塩っぱい「野沢菜漬け」が有名ですが、県の指導で塩分制限し、違反した漬物屋には懲罰を与えることにしたのです。その結果が長寿県の名誉を獲得したのでした。また長野県は野菜摂取量が日本一、発酵食品の味噌の摂取量がやはり日本一でした。

H02
しかし、長寿であっても、健康長寿かどうかは不明です。
長野県は平均寿命は日本一ですが、一人で日常生活可能な健康寿命では、愛知県が日本一です。いくら長生きしたからと言って、寝たきり期間が長いのでは、人生のクオリティは下がってしまいます。この理由は不明です。

改めて沖縄県の食生活を見直すと、沖縄県の塩分摂取量の少なさは日本一でしたしかし、沖縄県の今の若者たちは、ファストフード(ケンタッキーフライドチキンやハンバーガー)を多く食べています。当然に脂肪食や塩分の多い食品ですから、長寿の名誉から陥落するでしよう。


以上のことから、長寿のためには、動物性タンパク質や動物性コレステロールを十分に摂取する必要があります。ただし脂肪分はなるべく控えることです。豚の角煮や牛しゃぶがいいですね。そして、植物性食品、例えば、サツマイモ・大豆などの食物繊維、海藻類も十分に摂取してミネラル・ビタミンを取らなければなりません。発酵食品、納豆・チーズ・味噌もおすすめです。また、塩分制限も重要です。結局、バランスの良い食生活が長生きの秘訣でしょう。日本が長寿大国になったのは、昔ながらの質素な一汁一菜に加え、牛肉・豚肉・魚・卵など昔であればぜいたく食材を安いい価格で食べれるようになったからです。しかし、欧米人のような極端な食べ方をしなければ、長寿を維持できるでしょう。

尚、これをお読みの方で、他にもご存知の情報があれば、コメント欄にご投稿ください。
【参考】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35599

http://www.health-station.com/topic-95.html

【備考】
戦前の日本人の平均寿命は、男性で46歳、女性で49歳でした。つまり、更年期中にほとんどの日本人が亡くなっていました。それが、戦後になってうなぎ上りに寿命が延びたのです。これの主な要因は、戦後の食事に含まれている豊富なコレステロールです。更年期になると、男性ホルモンも女性ホルモンが極端に低下します。そのため、ホルモンを増産しようと脳下垂体が働きます。ところが、睾丸も卵巣も反応しません。その結果、脳下垂体が疲弊します。最終的に脳下垂体から分泌される生命に必要な上位ホルモンが作られなくなり、死に至るのです。脳下垂体の疲弊を避けるためには、肝臓でコレステロールが作られれば、脳下垂体は満足し、疲弊が避けられます。そのためには、動物性コレステロールが必要になるのです。ですから、極端な話し、50歳までは、コレステロールを十分に摂取しなければなりません。

http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/daitai/2011/03/post-72fa.html

http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/kobore/2014/08/post-eae5.html

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コメント

私は京都生まれの京都育ちですが、お隣の大阪は平均寿命がかなり短いので不思議に思っていました。
京都市は昔からかなりの薄口の味付けです。
関東に行くとなんでも塩辛く感じます。
小さなころから味の薄いのになれているので、今でも塩分摂取量は少ないと思います。
京都市は一人当たりのパンの消費量は毎年日本一です。
京都といえば和食というイメージがありますが、昔から朝食はパンとコーヒーとミルクです。
舞妓さんやお茶屋の女将もほとんどがそうです。
私の母も大正時代から朝食はパンです。
町内に昔は必ずお豆腐やさんがあり昼食はお豆腐でした。
牛肉の消費量も京都は日本一です。
京野菜が豊富にあったので、子供の頃は野菜を山盛り食べていました。
今はパンと牛肉以外は食生活が変わってしまい今後寿命がどうなるかわかりません。
私の叔父も101歳で亡くなるまで朝はパンで昼と夜は
たっぷりの牛肉と鶏肉とウナギでした。
90歳を超えても毎日2.3時間は繁華街を歩いていました。
最後は老衰で眠りながら亡くなりました。
若いころは全く野菜は食べなかったそうです。
100歳を超えてもお饅頭を一度に5個以上食べるのでお医者さんが与えないようにと言っていましたが、布団の中に饅頭を隠していました。
アルコールは全く飲みませんでした。
自分の嫌いな人や話したくない人とは一言も話さず、好きなこと(歌舞伎鑑賞と演劇鑑賞)だけをしてきた一生を貫いた人です。
ストレスと寿命は関係があるのではないでしょうか。
【回答】
ご意見ありがとうございます。
朝のパン食は血糖値が上がりにくいので良いかもしれません。
また、付けるバターも血糖値を抑えてくれます。
愛知県の名古屋では、豪華なパン食朝食が有名ですが、健康寿命で日本一は、愛知県です。
長野県民がよく食べてるお蕎麦も血糖値が上がりにくいのです。
血糖値の上がりにくい食品が長寿のキーポイントかもしれません。

投稿: 京都在住 | 2017/05/27 14:43

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