日本人の性格の原点
日本は、寒暖の変化が激しい四季があり、夏から秋にかけて台風がいくつも押し寄せ、洪水や鉄砲水や 雪崩は日常茶飯事、地震で建て物が倒壊し、時には津波が被害に拍車をかけ、どこかで火山活動で噴火が起きているような環境です。
狭い土地で、このような過酷な自然環境中で日本人は生きていかなければなりません。日本人が日本の自然環境に対して従順にならざるを得ません。自然環境を人が凌駕できるとは当然思えません。そして、日本人の宗教観が八百万(やおよろず)の神を信仰するのも不思議ではありません。木にも岩にも山岳にも雷にも地震にも海にも河川にも風雨にも太陽にも月にも田畑にも神が存在すると考えてもおかしくはありません。
自然環境のそこら中に、八百万の神が居て日本人を監視しているのかと思えば、大声で会話せずに落ち着いた秩序正しい人間になるのも当然です。こんな苛酷な環境で築き上げた建て物や歴史を、例え敵の物であっても残すのが日本人なのです。中国や韓国のように、権力闘争の結果、権力者が変わると、負けた権力者の物や歴史をトコトン破壊尽くすようなことは、日本人はしないので、過去の歴史がいつまでも続くのです。
日本人は、言葉数少なく意思の疎通が下手だとよく言われていますが、これには訳があるのです。その根底には、「言霊」という心理が働いているのです。知性のない者が、無闇に言葉を発すると世の中が乱れると思われているからです。したがって、言葉の発しない「阿吽の呼吸」で意思の疎通を図っていた二千年以上前からの歴史があるのです。そのような歴史のない諸外国にとやかく言われたくもない。
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