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癌と貧血

癌の末期患者さんの多くに貧血という合併症が認められ ます。
出血があるからだろうとか、栄養状態が悪いからだろうとか思われています。しかし、臨床現場では、出血している患者さんはごく稀ですし、栄養状態に注意を払っているにも関わらず、貧血は次第に悪化します。

貧血が進み呼吸状態が悪く、しかも栄養状態が悪いにも関わらず、不思議なことに癌はさらに大きくなり成長するのです。普通で考えれば、貧血で栄養状態が悪ければ、人体はもちろんのこと、癌に至っても萎縮し小さくならなければおかしいとは思いませんか?

考えてみれば、重度の貧血環境であれば、酸素の供給が低下して癌にとっても呼吸ができなくなり、癌が死滅してもおかしくはありません。ところが、現実にはその逆で癌はさらに大きくなるのです。これには理由があるのです。実は、癌細胞の呼吸には、酸素を必要としない無酸素呼吸をしているのです。正確には、「鉄呼吸」をしているのです。

鉄呼吸とは、酸素の代わりに鉄を利用してエネルギーを得ているのです。人間を含め生命体は、酸素を利用してエネルギーを得ています。それが「酸素呼吸」です。実は、酸素呼吸 は新しい呼吸システムで、35億年前の生命誕生の原初地球上の生命体は、全て「鉄呼吸」システムだったのです。つまり、原初の呼吸システムを持つガン細胞は、現代の生命体に蘇った先祖帰りの細胞と考えることができます。

地球で一番多い物質が鉄です。水のなかった地球に、水を多く含んだ氷の彗星が無数に衝突して、地球は現在の水の惑星になったのです。当時の地球の海は多数の金属物質を含んだスープのような状態だったのです。金属物質のなかで、酸化還元反応が容易な物質が話題の「鉄」だったのです。

Img_0021エネルギーを作るための酸化還元反応を必要とする生命体が鉄を利用しない訳がありません。海の中の無限に存在する鉄を利用して「鉄呼吸」を始めたのです。海の中で鉄呼吸の生命体が大量に繁栄しました。その中に突然変異が出ても不思議ではありません?地球上に降り注ぐ太陽光線を利用してエネルギーを作る、光合成作用を持つ藻の仲間が出現します。この藻は、地球上に大量発生しました。光合成ですから酸素が大量に発生し、海の中に大量に溶けました。写真は、今でも存在するストロマトライトという藻と細菌の合体構造物です。

酸素は、鉄と容易に化学反応し、酸化鉄という沈澱物質が生まれます。酸化鉄が大量に沈澱したのが、今、世界中発見される鉄鉱脈です。その結果、海の鉄は全て沈澱し、海から鉄が消えてしまいました。鉄呼吸をしていた全ての生命体がほとんど全滅してしまったのです。

そこに酸素酸化還元反応を利用した現在の生命体が出現したのです。しかし、今の生命体も影で「鉄呼吸」をしています。それが細胞の中に多数存在するミトコンドリアです。私たちの細胞は、酸素呼吸の細胞と鉄呼吸のミトコンドリアが合体したハイブリッド生命体なのです。

これから推理するに、私たちの細胞の中には、過去の鉄呼吸していた生命体の記憶が残っているに違いありません。人体の老化により細胞の環境が悪くなると、過去の記憶が蘇り先祖帰りし、癌細胞に変身したと考えられます。

結局、癌細胞は血液中の赤血球の鉄を利用して鉄呼吸するのです。だから癌患者さんは赤血球を大量に消費するので、その結果、貧血になるのです。その証拠に鉄のサプリメントをたくさん摂取する人は、癌になりやすいという文献があります。

Feringilast
正常の細胞内では、鉄イオンの酸化還元反応を利用して、ATPというエネルギー作ることを行なっています。2価の鉄イオンが3価の鉄イオンに変化する際に、エネルギーが放出されます。
(2+) ➡︎ (3+) ➕ (e-)
この3価の鉄イオンを酵素を使って2価の鉄イオンに戻しますから、効率良くエネルギーを産生できます。

Feringilast2
ところが、癌細胞は、その酵素が一部欠如しているか、酵素の働きが悪く、上記の「鉄の輪」のリサイクルを思うようにいきません。そのため使えない3価の鉄イオン(Fe3+)が癌細胞内に過剰に蓄積します。その結果、癌細胞は、常に2価の鉄イオンを供給する必要があるため、赤血球を消費して赤血球を食べるのです。そのため、癌患者さんは貧血になるのです。

Fevc【鉄の鎧の盲点】貧血の癌患者さんに、貧血治療のために鉄剤を投与するという行為は、場合によっては癌細胞にエネルギーを与える行為かも知れません。
この癌細胞に溜まった3価の鉄イオンを利用して、癌治療の可能性があります。一つは大量の ビタミンC療法です。癌細胞は免疫細胞の攻撃(RO:ラジカル オキサイド)を受けても、鉄イオンを利用して防御しているのです。ところが、大量のビタミンCは、癌細胞の中に溜まった大量の3価の鉄イオンを全て2価の鉄イオンにし、一時的に大量のエネルギーが放出されますが、その結果、癌細胞が自爆するのです。

Fesystemまた、プラズマ療法により、癌細胞内に大量の電子を与えると、3価、2価の鉄イオンが全て使えない1価の鉄イオンになるため、癌細胞は餓死するのです。図式は、ジェネレータでマイナス電子のみを濃縮し、体に与えるプラズマ療法の説明模式図です。
【参考】
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/daitai/2012/05/post-383c.html

https://www.plasma-qol.com/研究会概要/プラズマパルサーとは/


さらに3価の鉄イオンと結合できる抗ガン剤が将来開発されれば、効果的であると予想します。
高濃度の酸素が癌細胞に供給されれば、酸素と鉄イオンは強力に結合し、溶けることのない酸化鉄になり、やはり癌細胞は餓死するでしょう。そのためには、普通の環境では起きません。高圧酸素カプセルに定期的に入れば良いでしょう。
同じ理由で、オゾン療法(血液浄化療法)も酸素を矯正的に癌細胞に酸素を供給します。当院では行なっていませんが、代替医療を専門に行っているクリニックでは、患者さんから採血して、その血液にオゾンガスで曝気処理後、その処理した血液を患者さんに戻すという治療法です。
オゾン療法ついては、下記のクリニックのHPを参考にしてください。
http://www.kenkou-zoushin.com/

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コメント

先生
末期癌の患者さんが輸血をした場合は有効な治療でしょうか?
【回答】
癌細胞が血液を餌にしているので、どっちに転ぶか分かりません。
輸血で一時的に貧血が改善し、呼吸状態は改善するでしょうが、長続きはしません。
赤血球の寿命は平均120日と言われていますが、輸血しても、おそらく、1か月以内に再度貧血になるでしょう。

投稿: 慢性前立腺炎 | 2017/05/05 14:38

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