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致死性の病気と良性の病気の症状の違い

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強い痛み症状やどうしようもない不快感で来院される患者さんが多くおられます。
そのような患者さんは、悪性疾患、つまり死に至る心筋梗塞や癌などの致死性の病気を心配して来院される方がほとんどです。しかし、その考えは誤解です。なぜなら、致死性を病気では強い症状が出現した時には、すでに手遅れで、癌性悪液質、プレショック状態でご自分で歩くこともままならないのです。そのいい例が、先日慢性腎不全の尿毒症で大学病院の集中治療室に入院した私です。その前日まで、いつものようにに仕事をしていて、大学病院の定期検診に行ったら、病院に着くなり、突然歩けなくなったのです。病院で車椅子に乗り、妻に車椅子を押してもらいました。検査結果で主治医から「すぐに入院してください!先生今日は帰せません!」と告げられたのです。ですから、普通に歩いてクリニックに来院できる患者さんは、ほとんどが良性疾患です。


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良性の病気だからと言って、安心はできません。その理由は、癌などの悪性疾患ではないので、病気そのものではなくなりません。ところが、長期間にわたる繰り返す症状の「辛さ」で心が傷められ、うつ状態に陥り、油断をすると患者さんは自殺してしまうのです。

最近、PSA検査値が高いと言われ、前立腺針生検で前立腺癌が発見されて来院される患者が多くおられます。ほとんどの患者さんが初期の癌で、寿命には影響しない癌ですが、精神的に追い込まれてしまいます。これも、ある意味、良性疾患の精神的ストレスと同じです。

神様は人智の及ばない予想外の事を仕掛けるのです。心筋梗塞や癌の患者さんには、ツライ症状は作らないで、症状が出現した時には直ぐに死ねるようにします。良性の病気の患者さんには、ツライ症状を作りココロを徹底的に傷めつけ、自殺に追い込むのです。活動的で心身ともに丈夫な人は、痴呆や認知症にして長生きをさせますが、周囲の家族などの人を精神的に長期間にわたり傷めつけるのです。その結果、一家心中という報道が見受けられます。

ですから、非常に辛がっている患者さんに遭遇した際には、担当医師は病気の原因を見極め、その辛さを解放しなければならないのです。私の診断と治療もパーフェクトではありませんが、知恵や洞察力のアンテナを懸命になって張り巡らせています。

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コメント

高橋先生

先生のブログ毎回楽しみに拝見しています!
今回のテーマですが、先生のおっしゃる良性疾患を長く患っていて(もしくは最近そう診断されてこれから長くお付き合いしなければならない)と仮定しまして今後うつ病にならない為、自殺しない為の何かアドバイスはありますでしょうか?
と言うのも、神様からの試練?運命?とも言えるかなり厳しいご啓示にこれからどのような心構えで過ごして行かなければならないのか正直不安です。
【回答】
うつ病になるのは、本質的な治療をしないで、対症療法だけしかしないために起きます。
本質的な治療していれば、大丈夫です。」

幸い、私は明るく物事を深く考えない性格でして自分の事なのに客観的と言いますか?他人事のように思ってこれまで過ごしてきました。
先生がブログで書かれてきた推奨される水分摂取の制限やアルコールの制限、塩分の制限、健診の制限、他にあげたらもっとあるでしょう(笑)
大好きだった事や食物が神様から全て取り上げられて、楽しみが無くなってしまいそうで、それを考えただけでこの先悲しくなります。
神様から全てを取り上げられて、それでうつ病にならないようになんて至難というか酷ですよね?試練が厳しすぎませんか?
いっそのこと事故でもなんでもいいので今すぐ殺してほしいと思うのは必然かもしれません。生き殺しなんて辛すぎます。
でも家族の為に生きなきゃいけないんです。
迷惑かけられないので完治するかもわからない先の見えない治療を続けるしかないのです。
うつ病になったらと思うとゾッとします。
多分仕事も何もかもできなくなって死ぬことしか考えなくなるでしょう。
そうならない為に、お若い頃から糖尿病と戦いなんども試練を乗り越えてきた高橋先生にしか言えないアドバイスを是非ご教授下さい!!
どうしたら先生のように強く生きれるのか??
【回答】
私は塩分制限されて、好きなラーメンが食べれません。
タンパク質制限もあるため、1日のタンパク質は80グラムです。
1日の水分は500ミリリットル以下です。
週に三回血液透析をしなければ、生きて行けません。
尿毒症のため 目が悪くなり、暗闇が歩けません。
その結果、好きな映画館で観賞できません。
尿毒症の後遺症で平衡感覚が不安定で、ステッキを離せません。
仕事で、私よりもはるかに元気な患者さんを骨身を削って必死になって治さなければなりません。
こんな私よりも辛いですか?

不満を挙げたら、この世の中キリがありません。
世の中の人間は、常にある程度のところで我慢しているのです。
我慢できない人間が、自殺やオレオレ詐欺や殺人を犯す、マスコミを騒がす人物になるのです。

投稿: Viva | 2017/05/30 02:07

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