第123噺(145噺中)「サルコペニア」
全身の筋肉の低下や筋肉の萎縮状態の総称を「サルコペニア」と呼びます。
最近、注目を浴びている病名です。主に、整形外科や老人医療診療科が診ます。
ただ、この病名は、症状病名ですから診断されたからといって安心はできません。
似たような概念に、「ロコモ」という病気があります。これは、身体の筋肉、関節、軟骨、椎間板などが、単数あるいは複数に障害がある状態を指します。主に整形外科の診療科が治療に当たります。
サルコペニアの診断基準は、下記のような項目があります。
①歩くのが遅くなった。
②手すり無しでは、階段が上がれない 。
③ペットボトルのフタが開けれない。
④両手の親指と人差し指で作った輪っかよりも脚の直径が小さい。
具体的な数字で表現すると、次のようになります。
男性で、
握力30キログラム以下、歩行速度が1時間に3キロメートル以下です。
サルコペニアは、単純な老化現象でも起きるし、私がかかった慢性腎不全の尿毒症でも発症しますから、 病気を見逃さないようにしなければなりません。
【対策】
まず、筋力をつけることです。
①ウオーキング、特に速歩がお勧めです。
②また、食生活を見直します。良質のタンパク質を バランス良く十分に摂取することです。
高齢者になると、魚ばかりでタンパク質が足りません。牛肉・豚肉・鶏肉などの肉も十分に摂取しましょう。タンパク質と言っても、魚、牛肉、豚肉、鶏肉、大豆のタンパク質は同じではありません。ですから、それぞれバランス良く摂取しなければなりません。
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